2022.10.16

【Wリーグ開幕特集】新生・山梨QBは人とボールとが連動するバスケットで勝負

山梨QBのエース、若原(左)と得点源のなる富田 [写真]=Wリーグ
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

第24回Wリーグは10月19日、国立代々木競技場第2体育館で行われるトヨタ自動車アンテロープスとENEOSサンフラワーズの一戦で開幕。新たに姫路イーグレッツが加わり、14チームによるリーグ戦がスタートするとする。ここではその14チームを紹介。激しい戦いの火蓋が切られる前に、チーム状況を確認してほしい。

文=田島早苗

 今シーズンから新たに山梨クィーンビーズの指揮を執ることとなったのが、金子寛治ヘッドコーチ。それまで安城学園高校(愛知県)で21年間バスケット部の指導にあたり、2017年にはウインターカップ準優勝という実績を持つ。なお、山梨QB入団3年目のポイントガード・土田帆乃香も同校の卒業生で、金子HCから指導を仰いだ一人である。

昨季、出場時間を伸ばした土田は高校時代、金子HCの指導を受けた選手の一人 [写真]=Wリーグ


 指揮官が代わって1年目。キャプテンを務める岡萌乃は「昨シーズンはコロナ禍ということで試合が延期や中止になったこともありました。(今シーズンは)プレーオフ進出に向けて、その中でもしっかり勝ち切ることができるように頑張っていきたいです」と抱負を語る。

 そのチームの中で、エースの活躍を見込まれるのが若原愛美。桜花学園高校(愛知県)、東京医療保健大学と日本一を経験したキャリアの持ち主は、アグレッシブな攻めが特長だ。昨シーズン、一昨シーズンと全試合でスターターを担い、昨シーズンは1試合平均で11.64得点をマーク。果敢に飛び込むリバウンドやハードなディフェンスも若原の代名詞でもあり、試合中には積極的にチームメートに声を掛けるなど、あらゆる面でチームに活力を与えている。

 そしてパワーフォワードの富田愛里も得点源の一人として期待が高い選手。対戦チームに所属する日本代表選手たちとのマッチアップなども経験し、シーズンを経るごとに、うまさやたくましさを身に付けている。

 岡や瀬山楓、渡邊愛加といった経験豊富な選手たちに加え、シャンソン化粧品シャンソンVマジックから移籍した川端日菜子にルーキーの出原菜月など新加入選手も多い今シーズン。シーズンの初戦は、プレステージ・インターナショナル アランマーレと対戦。相手のホームに乗り込むこととなったが、「自分たちのバスケット、泥臭さやトランジションの速さ、人とボールが動くバスケットをして、開幕2連勝で山梨に戻ってきたいと思います」と、岡は力強く発した。

経験豊富な渡邊はチームに欠かせない存在 [写真]=Wリーグ


 昨シーズンを10位で終えた山梨QB。今シーズンはレギュラーシーズンで上位8チームに入り、悲願のプレーオフ進出を果たしたい。

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