2022.10.17

【Wリーグ開幕特集】即戦力の新人らが加入してパワーアップしたアイシンが台風の目となるか⁉️

ルーキーながらアイシンをリードする峰晴（左）と梅田 [写真]＝Wリーグ

田島早苗

中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

第24回Wリーグは10月19日、国立代々木競技場第2体育館で行われるトヨタ自動車アンテロープスとENEOSサンフラワーズの一戦で開幕。新たに姫路イーグレッツが加わり、14チームによるリーグ戦がスタートするとする。ここではその14チームを紹介。激しい戦いの火蓋が切られる前に、チーム状況を確認してほしい。

文＝田島早苗

　昨シーズンは終盤までプレーオフ進出争いに加わっていたものの、最終的には11位という成績で終えたアイシンウィングス。その悔しさをもって臨む今シーズンは、大きくランクアップする可能性を秘めている。

　特筆すべきは、峰晴寿音、梅田彩香のルーキーたち。昨シーズン終盤にアーリーエントリーでWリーグのコートに立つと、デビューとなった2連戦で、峰晴は2試合ともに16得点。梅田も、初戦が9得点で、2戦目は18得点と大暴れした。

　すでに「Ｗリーグサマーキャンプ2022 in 高崎」や「Wリーグオータムカップ 2022 in 高崎」でも中心選手として思い切りのよいプレーを見せる両選手。本格参戦となる1年目の今シーズンでは、チームに勢いをもたらす存在となるだろう。

　新戦力といった点では、三菱電機コアラーズで経験を積んだ篠宮杏奈やプレステージ・インターナショナルアランマーレの得点源であった砂川夏輝の加入も大きい。どちらも切れ味抜群のドライブなど得点力の高い選手だ。

三菱から移籍の篠宮にも期待 [写真]＝Wリーグ

　ベテランで精神的な柱でもある野町紗希子が7月のサマーキャンプで大ケガを負ったことはチームにとって痛手だが、司令塔でキャプテンを務める酒井彩等がチームをけん引。ドライブが持ち味の上長美菜や移籍して2年目の脇梨奈乃といったスコアラーたちの得点力アップにも期待がかかる。また、オールラウンダーの米谷帆芽に、オフには3ｘ3の日本代表として国際大会の経験を積んだ山口奈々花など、伸び代の多い選手も顔をそろえる。

　今シーズンは「全員で粘り強く、連動したディフェンスとトランジションの速いオフェンスでプレーオフ進出を目指します」（酒井）というアイシン。
　