2017.12.12

「Japan’s Wayの共有」のため、3カテゴリーの女子代表チームが合同合宿

3カテゴリーの代表の選手、スタッフが一堂に会した
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 12月12日、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、「バスケットボール女子ナショナルチーム合同キャンプ2017」が報道陣に公開された。今回初めて行われたこのキャンプには、アジア3連覇を達成した“AKATSUKI FIVE”女子日本代表、50年ぶりに銀メダルを獲得した女子ユニバーシアード日本代表、そして、初の世界ベスト4入りを果たした女子U19日本代表の3カテゴリーの日本代表選手33名(髙田真希/デンソー、藤岡真奈美/JX-ENEOSはケガのため不参加)が一堂に会して、2日間のキャンプが開催された。

「Japan’s Wayの共有」や「チームジャパンとしての意識付け」を目的としたキャンプ。Wリーグは12月10日まで日本各地で試合が行われえていたが、日曜の夜にナショナルトレーニングセンターに集合して、月曜の朝から合宿はスタートしたという。それもあり、女子代表のメンバーはトレーニングを行うというよりも、ユニバ、U19の選手たちにレクチャーを行う係となった。

ナショナルトレーニングセンター2メンを使ってメニューをこなす

「自分たちにとってもプレーを確認するためにはとてもいい機会でした」と話したのはキャプテンの吉田亜沙美(JX-ENEOS)。厳しいコンディションの中での合流となったが、自身のリフレッシュと後輩たちにアドバイスを送ることで、自分たちが世界と戦うためにこだわってきた部分を再確認することにもなったという。

「良かった。最高でした」と合宿を総括したのはトム・ホーバス女子日本代表ヘッドコーチ。「僕は競争(コンペティション)が大好き。今の代表のメンバーだって、成長がなければ来年のワールドカップにエントリーされるとは限らない。下の世代が突き上げることによって、日本全体のレベルがアップする。来年誰かケガをする可能性もあるのだから、若い選手にチャンスはある。競争原理が働かないとチームは強くならない」と、この合宿の本当の意義を語った。

トム・ホーバスHCから細かい指示が飛ぶ

文=入江美紀雄

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