2019.03.21

開催地枠付与には明言を避けるもFIBAヴァイス氏はJBAの実績を高く評価

会見後撮影に応じるインゴ・ヴァイス氏、三屋裕子会長、タスクフォースのメンバーの一人、スコット・ダーウィン氏(左から)
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 3月21日、日本バスケットボール協会(JBA)は都内で臨時評議委員会を開催。この会に国際バスケットボール連盟(FIBA)の理事で「タスクフォース2024」コーチェアマンのインゴ・ヴァイス氏がオブザーバーとして出席し、それが終わった後メディア対応を行った。

 ヴァイス氏は「ここ数年のJBAの普及・強化がすごいスピードで進んでいると感じている。日本は良い方向に進んでいると思う」と笑顔で語った。強化の面に関しては「女子代表は順調に強化が進んでいる。また男子代表はワールドカップのアジア予選がスタートしたころは負け続けて『困ったものだ』と心配していた部分もあったが、無事出場権を獲得。Bリーグが立ち上がってからも細々とした問題があったが、(男子)代表が結果を出してくれた。これも三屋裕子会長をはじめとするJBAの働きによるものだと思っている」と評価した。

 やはり気になるのが、来週の29、30日にコートジボアールで行われるFIBAセントラルボード(中央委員会)で話し合われる2020年東京オリンピック開催国枠についてだ。ヴァイス氏は「男女の代表がいい結果を出していて、その他ジュニア層の強化、審判、コーチの育成、その他普及・強化・市区審が同時に行われていて、全てでいい結果を出している。三屋会長は来週のセントラルボードでいい結果を出してくれるのではないか」と期待を寄せる。さらに「日本が一丸になって開催地枠獲得に向かっていることを主張してほしい。今日の評議会を見ても、評議員の皆さんが100%サポートをしていると感じた」とエールも送った。

 これを受けて三屋会長は「日本としては4つの開催地枠をすべて取って100点だと思っている。まずはそれを目指したい。そしてもう1点お話させてもらいたいのが、東京オリンピックがゴールではないということ。ここを通過点として日本のバスケ界をさらに発展させていきたい。それための大きなきっかけになるのがオリンピック出場であり、これも機会が得られればセントラルボードでお話させていただきたいと思っている」と、力強く語った。

 記者から開催地枠獲得の可能性に関して質問を受けたヴァイス氏は「開催地の決定は簡単なことではない。世界の様々な国から理事が来ており、様々な考え方を持っているのは事実。特に3x3の出場枠は男女各8つで、その1つを開催地に与えてしまうわけだで、残り7つを世界でシェアするのは少ないとも言える。また、3x3は初の開催だけに、今後のオリンピックで開催地枠を設けるかどうか、その前例になるので答えとしては不安があるというしかないと思う」と、満額回答は避けた。

 男子代表のワールドカップ出場権獲得は確実に開催地枠獲得の追い風になっている。開催地枠は男女の5人制、男女の3x3と4枠、それが別々に協議される。今は日本に吉報が届くのを待つしかない。

インゴ・ヴァイス氏はJBAの手腕を高く評価している。ただそれと開催地枠獲得とはちょっと話が違うようだ

文=入江美紀雄