4月25日、都内で行われた女子日本代表チームの活動開始記者会見にて26名の候補選手が発表された。今回選出されたメンバーの中で、最年少は4月にJX-ENEOSサンフラワーズ入団が発表された奥山理々嘉だ。学生時代から全国屈指のスコアラーとして名を馳せ、約1年ぶりにフル代表候補に名を連ねた19歳は「小さい頃からの夢」だというオリンピックも迫った今、何を思うのか。第2次強化合宿初日の練習後、新たなスタートを切った奥山が報道陣の前に立った。

――まずは、2次合宿初日の練習を終えての感想をお願いします。
奥山　日本代表（候補）に選んでいただいたことで、先輩方のプレーを間近に見ながら勉強できましたし、すごいワクワクしながら練習に取り組めたと思います。

――今日の練習ではどのような部分を吸収できましたか？
奥山　先輩方のスピードだったり、自分と同じポジションの宮澤（夕貴）選手だったり、トップでプレーされている選手たちの一つひとつのプレーが丁寧なところです。そういう部分がまだまだ自分には足りないので、いろいろと吸収できたらなと思います。

――昨年は高校生として選出されましたが、今回は周りと同じWリーグ所属選手という立場で候補選手に選ばれました。奥山選手自身、意識の変化はありましたか？
奥山　高校生だった去年は余裕がなくて、たくさんのことを感じることが精一杯でした。今は（Wリーグ所属という）同じ場所にいるので、自分自身もしっかりしなきゃいけないという気持ちがある反面、新人らしいというか、“まだまだ”だと感じています。もっと戦う気持ちを持って遠慮しないでやっていきたいです。

19歳の奥山は、まだまだ周りとの差を感じているようだ[写真]=兼子慎一郎

――この春からはJX-ENEOSに加入して新生活が始まりました。そのあたりの心境はいかがですか？
奥山　JX-ENEOSでは、まだ練習が始まっていないのでイメージを膨らませている段階です。だけど、プロとしての自覚を持つとか、今まで以上にバスケットに対する気持ちを引き締めていきたいなと思っています。

――今後はどういった選手になりたいですか？
奥山　自分がバスケットをがんばる姿を見せることで、子どもたちに夢を与えたり、たくさんの方に応援されたりすることが一流選手だと思うので、そういった選手になりたいです。

――オリンピックや日本代表に対しての強い思いを聞かせてください。
奥山　私は小さい頃から日本のユニフォームを着て、オリンピックで活躍したいという夢を持っていました。それが2020年に東京で開催されるということで、まだまだ力不足でもっともっとがんばらなきゃいけないですけど、そのことを目標に持ちながらこれからも日々練習に取り組みたいと思います。

――夢を実現するために、一番の課題は何ですか？
奥山　トム（ホーバスヘッドコーチ）さんからは、自分自身の武器であるシュートをしっかりと狙うよう、それを決めきれるようにと言われています。なので、自分の役割であるシュートもそうですけど、リバウンドや走ることも、もっともっとレベルアップしたいなと思います。

東京オリンピック出場へ向け、フル代表に食いこめるか[写真]=兼子慎一郎

取材・文＝小沼克年