2019.05.06

背中で引っ張るキャプテンの髙田真希がさらなる飛躍を誓う

2年連続でキャプテンに任命された髙田[写真]=兼子慎一郎
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

「ヘッドコーチが求めているものを選手に伝えたり、選手が思っていることをヘッドコーチに伝えたりと、間に立って自分の役割を果たしてきたいと思います。
それと、日の丸を背負っている自覚や責任を自分はもちろん、候補選手みんなにも持ってもらいたいと思っているので、そういったところでもしっかりと引っ張っていきたいです」

 今年度の日本代表活動に向けて決意を語った髙田真希(デンソーアイリス)は、藤髙三佳(トヨタ自動車アンテロープス)とともにチーム最年長。そして2年連続となるキャプテンにも任命された。これまでアジアカップやオリンピックにワールドカップと、多く国際大会を経験した髙田。4試合を戦った昨年の『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2018』(以下ワールドカップ)では、一試合の平均出場時間38.8分、得点でも16.3点をマークするなど、攻防において体を張ったプレーでチームを引っ張った。

 そのワールドカップで感じた個人の課題は3ポイントシュートの確率。「打つ回数も増やさないといけないと思いますし、相手も3ポイントシュートがあるというのは分かっていると思うので、3ポイントを狙いながらもドライブもどんどんやっていきたいと思います」と言う。

 同大会では準々決勝で同じアジア代表の中国に敗退。そのため、4連覇がかかる今年のアジアカップ(大会日程、場所は未定)に向けては、「(昨年の負けは)自分の中では相当悔しいことだったので、もう一度中国に勝たないといけないと思います。(ワールドカップで準優勝した)オーストラリアもいるので、結果を残していきたいです」と、気持ちを新たにする。

Wリーグでは2部門でタイトルを受賞した [写真]=兼子慎一郎

 所属するデンソーでもキャプテン、そしてエースとしての責務を負いながら、3月に終えた第20回Wリーグでは、得点とリバウンドのタイトルを獲得。相手の厳しいマークをものともせず、25試合をハードに戦い抜いた。それでも、僅かなオフを経て、今は「一度リセットできているのでケガや体の状態といったのは問題ありません」とキッパリ。「後はバスケットの感覚を練習の中で取り戻していきたいですね」と、笑顔で語るその姿には頼もしささえ感じさせた。

“背中で引っ張るキャプテン”、髙田。

「ここ何年、(国際強化試合で)強いチームと試合をしながら自分たちも強くなっていると思うし、いい機会だと感じています。今回ならまずベルギー戦に向けてしっかりチームを作っていきたいし、戦いながら何が通用するのか、何を伸ばさないといけないのかという課題を見つけていきたいと思っています」と、最後は5月31日と6月2日に茨城県(アダストリアみとアリーナ)で行われる「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2019 三井不動産カップ」に向けて、意気込みを語ってくれた。

文=田島早苗

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