2019.08.05

“キャラ立ち”した馬瓜エブリン「プレーで結果を出すことが一番の目標」

メディア露出も多い馬瓜エブリン。「私は芸人ではなくアスリートなので」と笑顔を見せた
2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 2019年度女子日本代表の第7次強化合宿が8月1日に始まった。9月下旬に行われる「FIBA女子アジアカップ2019」で大会4連覇を狙うとあって、練習がメディアに公開された初日はトム・ホーバスヘッドコーチも選手たちに容赦なく叱咤の声を飛ばし、緊張感を醸し出した。

 その練習で最も声を出し、チームメートを鼓舞しようとしていたのが馬瓜エブリンだ。トヨタ自動車 アンテロープスのムードメーカーである馬瓜は、持ち前の明るさを代表チームでも惜しみなく発揮している。

「もともと明るい性格なのが練習でも出ているとは思うんですけど(笑)、あまりチームの雰囲気が良くない時にプレーでも声でも盛りあげることが自分の持ち味の1つでもあるので、練習中からしっかりとそういうことをやっていきたいです」

 当然ながら、自身の技術を磨くことも忘れてはいない。今回の登録ポジションはシューティングガード。慣れないポジションであり、ライバルも藤高三佳(トヨタ自動車)や本川紗奈生(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)など多士済々だが、メディア公開練習でホーバスHCから最も声を掛けられていたことは期待の表れに他ならない。

「練習メニューが変わる度にHCに声を掛けてもらっているくらいの感じですが、2番ポジション(シューティングガード)はわからないこともたくさんあって、言われることは全部勉強になりますし、教えてもらえるのはありがたいです。去年ワールドカップを経験させてもらって、ディフェンスやシュート力がまだまだ足りないと思ったので、今年はそこを重点的に練習することが課題。その中でドライブは良いところだったので伸ばしたいと思いますし、海外の選手に対しても体の強さを活かせるところはアピールしたいですね」

 馬瓜といえば、妹の馬瓜ステファニー(トヨタ自動車)とともに全国地上波のバラエティー番組への出演を果たすなど、Wリーグの選手としてはメディア露出も多い。そんな“キャラ立ち”した馬瓜だが、最優先するのはもちろん明るい性格とバラエティートークではなく、バスケットボール選手としてのパフォーマンスで女子バスケを盛りあげることだ。

「認知度を上げるための方法はいろいろあると思うんですけど、女子にもこんなに個性豊かな選手がいることを知ってほしいですし、男子に負けじと世界で成績を残してきているので、自分としてはメディアでも試合でもたくさんの人に見てもらいたい。その中でやっぱり私は芸人ではなくアスリートなので(笑)、今回も12名の枠に入ってプレーで結果を出すことが一番の目標です」

文=吉川哲彦

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