2021.08.08

3ポイントシュートで世界にインパクトを与えた林咲希「次につながる大会になりました」

大事な場面で幾度となく3ポイントシュートを沈めた林[写真]=fiba.com
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 8月8日、東京オリンピックの5人制バスケットボール女子決勝戦が行われ、日本代表が金メダルを懸けて大会6連覇中のアメリカ代表と対戦した。

 試合は、序盤からアメリカが日本の良さを消すようなディフェンスを披露。日本は3ポイントシュートを容易に打たせてもらえず苦しんだ。それでもわずかな隙を狙って外角シュートやドライブなどで活路を見出したが、アメリカを捉えることはできず。最後は75-90で敗れた。

 目標の金メダル獲得はならなかったものの、『3ポイントシュート』を最大の武器に銀メダルを手にした日本。中でも林咲希(ENEOSサンフラワーズ)は、予選のナイジェリア代表との試合で3ポイントシュート7本を決める働き。続くベルギー代表との準々決勝では執拗なマークにあったが、試合終盤に勝負を決する逆転3ポイントシュートを沈めるなど、勝負強さを見せた。

 その林の試合後のコメントを日本バスケットボール協会が掲載している。

「銀メダルを取って笑顔で終わることはできましたが、悔しい気持ちも残りました」と語った日本のシューターは、「今日(決勝)のアメリカは抜け目がなかったです。自分たちが考えていた以上のアジャストをしてきました。『さすがだな』と思いながらプレーしていました」とアメリカの感想を語る。さらには、「相手はセンターも大きいし、外の選手もすごかったのですが、その中でも私たちの通用する部分もたくさんありました」ともコメントした。

 相手はWNBAで活躍する選手たち。「強いチームを相手に、楽しく試合をすることはできました。スーパースターにディナイされている時点で、すごいことだなとは思っていました。それを振り切ることができるくらいのパワーや技術をつけていかないといけないことが分かりました」と、世界のトップ集団との対戦で感じること、考えることは多かったよう。

「オリンピックは自分にとっては、プラスしかない大会となりました。プレッシャーがかかる中でも戦えた、3ポイントシュートを決められたのは、今までの練習やチームのみんなのおかげですので、感謝の気持ちしかありません。次につながる大会になりました」と頼もしい言葉を発した林。これまでの練習の努力が報われた大会となったといえるだろう。

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