2021.10.06

要所で存在感を示した山本麻衣…「最後に勝ち切るときの団結力は凄かった」

大会が進むにつれ存在感を見せるようになった山本はさらに大きな大会を見据えている[写真]=fiba.com
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 10月3日、「FIBA女子アジアカップ2021」決勝が行われ、日本代表(FIBAランキング8位)は中国代表(同7位)と対戦。一進一退の激闘の末、78−73で勝利し、大会史上初となる5連覇を達成した。

 決勝戦の翌朝、現地でメディア対応を行った山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)は「主力の人たちが頑張ってくれて、それを自分たちベンチメンバーもしっかりサポートできて、本当にチームでつかんだ優勝だと思ります。すごくうれしいです」とアジアカップ制覇の喜びを噛み締めた。

 現在21歳の自身も含めて、若いメンバーで挑んだ今大会。個人としては、予選リーグでは思うようなプレーができない試合もあったが、自分を信じることの大切さをもう一度見直し、乗り越えることができたという。準決勝のオーストラリア戦では12得点を挙げ、決勝戦でも後半に日本を勢いつけるスティールを成功させるなど、要所で存在感を示した。

 3x3の日本代表として東京オリンピックを戦った山本は、その経験が今大会に活きたともコメント。「大きい選手と1対1の状況になることは、3x3で何度もありました。そこは自信を持って、自分が今まで培ったものを発揮すれば大丈夫だと思っていたので、(アジアカップでも)ブロックを恐れず1対1をやっていました」。

 オリンピックの3x3日本代表からは他にも22歳の馬瓜ステファニーや24歳の西岡里紗もアジアカップを戦ったが「若いうちに経験できることはプラスになると思うので、オススメしたいですね。1対1のスキルもそうですし、自分のライブでのシュートの感覚は3x3の方が機会が増えるので、いい経験になると思います」と推奨した。

 準決勝、決勝と好パフォーマンス見せた山本は、今後高めたい点について「自分の波をなくすのはもちろんですし、あとはアシストの部分で、ドライブに行ったあとの状況判断をもっと良くしていかないとワールドカップでは通用しないと思うので、そこはガードのポジション争いにも関係してくる部分だと思います」と、さらに大きな大会での活躍を見据えていた。

 また今回の日本代表の戦いぶりについても言及。「苦しい試合が多かったと思うんですけど、それを全員で乗り越えて、最後に1点でもいいから勝ち切るという、団結力は凄かったと思います」とチームワークが勝利につながったと力を込めた。

 最後にファンへ感謝のメッセージを送った。

「時差もあるなか、応援してくださって本当に力になりました。大会を通してたくさんのメッセージをいただいて、力になりました。またワールドカップに向けてもっともっと成長していかないといけないと思っているので、そこは日本としてチームのレベルを上げて、個人としてもしっかりレベルアップしてチームに貢献できるように頑張るので、応援よろしくお願いします」

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