2022.01.25

世界との戦いに帰ってきた髙田真希…「『また見たいな』と思ってもらう試合をすることが使命」

副キャプテンを務める髙田は林キャプテンへのサポートを意識しているという [写真提供]=日本バスケットボール協会
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 1月25日、女子日本代表のオンライン会見に髙田真希(デンソーアイリス)が参加した。

 女子日本代表には、銀メダルを獲得した昨夏の東京オリンピック以来の参加となった髙田は、「いい雰囲気の中で合宿をできていると思いますし、私自身、恩塚ヘッドコーチなってから初めての収集ですが、(合宿を経て)やるべきことが少しずつ明確になってきたと感じています。(今は)実際に体を動かしながら、体に染み込ませている状況で、少しずつステップアップできているかなと感じます」とコメント。加えて、「若い選手たちがアジアカップなどで結果を残していますし、すごく良いプレーをたくさんしているので、一緒にプレーしていて楽しく感じます」とも語った。

 また、『世界一のアジリティ』を目指す恩塚亨ヘッドコーチのスタイルについては、「ディフェンスでもオフェンスでも(チームとしての)『原則』がある中で、相手に対して臨機応変に対応していかなくてはいけないところがたくさんあります。原則がある中でもほとんどフリーで動くような感じではあるので、個々のスキルがすごく求められると思います」と感想を述べた。

 新指揮官の下での合宿は今回が初ということもあり、「プレーに関してはまだ自分自身にフォーカスしている段階」ではあるが、チーム全体を見れば最年長。声掛けなどは意識して行っているという。

 今回は副キャプテンにも就任し、「副キャプテンというよりも年齢が上ですし、いろんなことを経験してきているので、役割に関係なく自分のできること、気付いたことは積極的にチームに還元していきたいと思っています」と意気込む。さらにキャプテンを務める林咲希(ENEOSサンフラワーズ)については、「年上の選手がいる中でキャプテンを任されるというのは少し不安なところもあると思うので、そういった面でも2人でコミュニケーションを取る場面も増やしたいし、サポートしていけたらいいなと感じます」と頼もしい言葉を発した。

「国際試合というのは、コロナ禍に関係なく1年に1回ほどで数が少ないので、いろんな海外の選手や海外の強豪チームと試合ができるチャンスはすごく意義があると思っています。チームは『パリで金メダル』を掲げているので、そこに向けて自分たちが今やっていることがどれくらい発揮できるのか、自分たちの強さや課題というのも見つかると思います」と、2月開催予定の「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022 予選」(以下ワールドカップ予選)について思いを語った髙田。

「この状況で絶対に(会場に)来てくださいとは言いづらいですが、ネット配信などもあるので、いろんな形で(試合を)見ていただきたいなと思います。『また見たいな』と思ってもらえるようなゲームをすることが自分たちの使命だと思うので、私たちはゲームに集中して臨みたいです」

 ワールドカップ予選での結果はもちろん、キャリア豊富なリーダーは、これまでと変わらず、女子バスケット界を引っ張る、強い意志をのぞかせていた。

取材・文=田島早苗

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