2022.01.26

アジアカップに続き飛躍を誓う宮崎早織…ライバルが増えても「ポジティブに考えています」

「私がメインとして試合に出たいと思っています」と、宮崎は意欲を燃やす [写真提供]=日本バスケットボール協会
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

「よろしくお願いしま~す!」

 明るい声でオンライン会見の席についたのは、2月の「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022 予選」(以下ワールドカップ予選)に向けて合宿を行っている女子日本代表候補選手の宮崎早織(ENEOSサンフラワーズ)。

 東京オリンピック後、昨年の秋に行われた「FIBA女子アジアカップ2021」では正ポイントガードとして優勝に貢献し、自身も大会ベスト5に選出された選手だ。

 そのアジアカップに続いて恩塚亨ヘッドコーチが率いるチームでの活動に「やっと恩塚さんのバスケットに慣れてきたかなとは思います。今回はアジアカップの時のメンバーとは違う新しい選手たちも数名いるので、その選手たちといいコミュニケーションを取りながら合宿を頑張ってます」と声を弾ませた。

 今回のメンバーには東京オリンピックで活躍を見せた町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)をはじめ、日本代表経験もあり、今シーズンから現役復帰を果たした藤岡麻菜美(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)ら実力派のガード陣が多く名を連ねる。コロナ禍ということもあり、現在の合宿参加メンバーは公表されてはいないが、「ガード陣の争いの中で残っていきたいですし、私がメインとして試合に出たいと思っています」と宮崎は、その争いに意欲を燃やす。東京オリンピックでは、思うような出場時間を得られなかっただけに、「オリンピックではあまり試合に出られず悔しかったのですが、町田さんや本橋(菜子/東京羽田ヴィッキーズ)さんの活躍を見て、私も大きい大会、ああいうコートで活躍したいと改めて思ったので、(ワールドカップ予選では)大活躍したいです」と加えた。

 また、若手選手を中心としていたアジアカップから、今回の活動では髙田真希(デンソーアイリス)や渡嘉敷来夢(ENEOS)らが加入。

「若い選手だけの時は、ミスマッチのシチュエーションでも中(インサイド)で攻められず、力強いプレーができなかったことが多かったのですが、リツさん(髙田)やタクさん(渡嘉敷)が入ったことで、ミスマッチのシチュエーションがガードだけではなく、中でも攻めることができるのようになりました。それが強みになっていると思います」と、笑顔を見せた。

 若手主体のアジアカップの時と同じく、みんなが自主性を持って取り組めているとチームを語る宮崎。「新しく入ったメンバーとも教え合うことができていて、本当にいいコミュニケーションが取れていると思います。(ガードに関しては)ライバルが増えたとは思うのですが、そこはポジティブに考えて、いろんな選手のいいところを見て学んで、それを習得できたらいいなと思っています」と、アジア5連覇の立役者は、チームのスローガンでもある“ワクワク”を忘れずに新しい挑戦を楽しんでいる。

文・取材=田島早苗

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