2022.02.10

復活した“絶対的エース”や“アジアカップMVP”が集結…W杯予選に臨む女子日本代表12名を徹底紹介!

中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 2月10日から13日にかけて行われる「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022 予選」。カナダ代表とボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦するために選ばれた女子日本代表はどのような選手たちなのか。8日に発表された12名の選手たちを徹底紹介する。

文=田島早苗
写真=Wリーグ

■PG

▼本橋菜子

生年月日:1993年10月10日(28歳)
身長・体重:164センチ・55キロ
所属:東京羽田ヴィッキーズ

 緩急を付けたドリブルからのシュートや勝負強い3ポイントシュートなど、積極的に攻撃を仕掛ける司令塔。2018年に国際大会に出場し、東京オリンピックなど幾多の国際試合を経験したことで本人も「余裕が出てきた」と言う。限られた時間のなかで最大限力を出すことができるだけに、タイムシェアしながら戦うチームには欠かすことのできない選手だ。

▼山本麻衣

生年月日:1999年10月23日(22歳)
身長・体重:163センチ・58キロ
所属:トヨタ自動車アンテロープス

 ミニバス、中学、高校で日本一を経験。世代のトップを走ってきた山本は、昨夏は東京オリンピックに3x3女子日本代表として出場。外角シュートや鋭いドライブから得点を奪うなど、高い攻撃力を見せた。強気のプレーを信条とし、今シーズンは、トヨタ自動車でも好調を維持。日本代表でもさらなる飛躍が期待されるポイントガードだ。

▼宮崎早織

生年月日:1995年8月27日(26歳)
身長・体重:167センチ・56キロ
所属:ENEOSサンフラワーズ

 抜群のスピードを持ち、そのスピードを生かしたドライブでディフェンスを抜き去ると、自らのシュートや味方へのパスで得点を演出。ディフェンスでも執拗な動きで相手を苦しめるポイントカードだ。昨年秋に行われた「FIBA女子アジアカップ2021」では優勝を経験。自身も大会ベスト5を受賞した。明るい性格でコート内外でチームを盛り立てている。

■SG

▼三好南穂

生年月日:1993年12月21日(28歳)
身長・体重:167センチ・57キロ
所属:トヨタ自動車アンテロープス

 2016年のリオデジャネイロに続き、昨年の東京と2大会連続でオリンピックに出場。3ポイントシュートに定評があり、“ディープスリー”という遠目の3ポイントシュートも得意とする。冷静なプレーで状況判断にも長けており、現在の日本代表のプレースタイルについては、トヨタ自動車と「同じような感覚でやれている」と語るなど、順応性にも優れている。

▼近藤楓

生年月日:1991年10月6日(30歳)
身長・体重:173センチ・62キロ
所属:デンソーアイリス

 高いシュート力に定評のある近藤。大事な場面での3ポイントシュートはもちろんのこと、鍛えられた脚力から繰り出される“ステップバックからのシュート”は、彼女の代名詞ともなっている。今シーズンはデンソーでも外角シュートだけでなく、積極的なドライブも多く見せており、得点力もアップ。リオデジャネイロ・オリンピックなど国際大会の経験も豊富。

▼林咲希

生年月日:1995年3月16日(26歳)
身長・体重:173センチ・65キロ
所属:ENEOSサンフラワーズ

 何といっても林の最大の武器は3ポイントシュート。早いリリースから放たれるシュートは高確率でリングを射抜く。それだけでなく、ジャンプシュートなどでも確実に得点を奪うことができるのも林の強み。さらには、常に速攻の先頭を走る走力も兼ね備えており、ディフェンスも含め、あらゆる面でカギを握る。今大会ではキャプテンも務める。

■SF

▼赤穂ひまわり

生年月日:1998年8月28日(23歳)
身長・体重:184センチ・71キロ
所属:デンソーアイリス

 若手主体で臨んだ昨年の「FIBA女子アジアカップ2021」では、チームを優勝へと導く働きで、文句なしのMVPを獲得。跳躍力が特長で、リバウンドやブロックショットは世界トップレベル。攻撃でも中心を担うが、ディフェンスやルーズボールなど、数字に表れない面での貢献も非常に大きい選手。今大会でもスケールの大きいプレーで日本を高みへと押し上げる。

■PF

▼髙田真希

生年月日:1989年8月23日(32歳)
身長・体重:185センチ・74キロ
所属:デンソーアイリス

 体の強さを生かしたインサイドのプレーだけでなく、適時に3ポイントシュートも沈めるポイントゲッター。これまで日本代表でも、苦しい場面でシュートを沈めてチームの窮地を幾度となく救ってきた。リバウンドやディフェンスでの働きも大きく、東京オリンピックではキャプテンとして銀メダルを獲得。今大会では副キャプテンとしてチームを支える。

▼谷村里佳

生年月日:1993年7月31日(28歳)
身長・体重:185センチ・87キロ
所属:日立ハイテククーガーズ

 日立ハイテクでは、高さと強さを武器にインサイドで奮闘するが、軽やかに3ポイントシュートも放つパワーフォワード。特に3ポイントシュートでは、素早くシュートを放つために、ボールミート時のステップを変更したことで「シュートチャンスが増えた」と手応えも感じている。また、状況に応じてクレバーな動きを見せるのも谷村の特長だ。

▼馬瓜ステファニー

生年月日:1998年11月25日(23歳)
身長・体重:182センチ・78キロ
所属:トヨタ自動車アンテロープス

 シュートにドライブやパスと器用にこなすオールラウンダー。東京オリンピックでは3x3女子日本代表として5位入賞を果たした。Wリーグではベストシックスマン賞を2年連続で受賞するなど、途中出場でもコートに立てばしっかりと役割をこなすマルチプレーヤー。「FIBA女子アジアカップ2021」に続き、5人制の日本代表でその力を存分に披露したい。

▼オコエ桃仁花

生年月日:1999年2月7日(23歳)
身長・体重:182センチ・85キロ
所属:富士通レッドウェーブ

 他国の選手に劣らないパワーがあり、接触プレーでも一歩も引くことのないオコエ。スピンムーブや一瞬の隙を付いた3ポイントシュートなど、瞬発力も兼備している。東京オリンピック、「FIBA女子アジアカップ2021」を経験したことでメンタル面での成長もあり、たのもしい存在へと成長中。また、彼女が好プレーを発揮するとチームも盛り上がる。

■C

▼渡嘉敷来夢

生年月日:1991年6月11日(30歳)
身長・体重:193センチ・85キロ
所属:ENEOSサンフラワーズ

 東京オリンピックでは、右ヒザの大ケガにより出場こそならなかったが、193センチの高さに加えて高い身体能力を持つ日本のエース。プレーの幅も広く、多彩な攻めで得点を奪う。加えてリバウンドや、迫力あるブロックショットなども必見。攻防においてチームの要となる存在だ。日本代表として迎える公式戦は、実に2年ぶり。大暴れが期待される。

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