9月8日、「FIBA女子ワールドカップ2022」に出場する女子日本代表が決定。リモートで行われた会見で恩塚亨ヘッドコートが選手名を読み上げるスタイルで世界大会に臨む12名が発表された。

　最終ロスターに選出された山本麻衣（トヨタ自動車アンテロープス）は、会見で「ワールドカップでは体を張ったディフェンスとゲームコントロールをしっかりして、チームが金メダルを取るのに貢献したいと思います」と意気込みを語った。

　現在22歳の山本は、「3人制では一人ひとりがリーダーシップを持ってコートに立たなければいけないので、自覚や責任感も芽生えてきました。5人制でも年下とか関係なく、リーダーシップを発揮できたらいいなと思っています」と語り、3x3での経験は自身の成長に生かされている。

　また、恩塚HCのバスケットについて聞かれると、「ルールはあるんですけど、自分たちがその都度の判断でやっていくので、そこは積極的にコミュニケーションを取りながらやっていきたいなと思っています」とコメント。指揮官は積極的に選手交代を行うスタイルを取っているが、山本は交代直後でも自身の持ち味を発揮して、試合の流れを変えることのできる存在となっている。

「短い時間で繋いでいくスタイルは、トヨタ自動車で鍛えられたと思っています。ちょっとの時間でも何かをやってくるというか、最初はなかなか難しかったんですけど、メンタルの持ち方だったり、今はだいぶ慣れたと思います」

　2020－21シーズンまでのトヨタ自動車では、ベンチからの出場が大半だった山本は、「最初の頃は何かやらなきゃと気負いすぎて、空回りになっていた部分がありました。そこは吹っ切れてじゃないですけど、練習でやってきたことしかできないので、あんまり考えすぎずに自分の直感に従ってやる方がうまくいってる気がします」と自身のメンタリティーについて明かした。

　代表選考中の合宿でも「自分の直感を信じること」を大事にしたという山本は、熾烈なポイントガード争いを制し、最終ロスターの12名に名を連ねた。初出場となる5人制のワールドカップでは、ブレないメンタルで、どのようなプレーを見せてくれるのだろうか。