2022.09.18

FIBAが女子W杯で注目の若手5名を選出…日本からは平下愛佳が“期待の新星”と評価

FIBAは平下(右)を“注目の若手選手”に挙げた[写真]=Getty Images
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 9月22日に開幕を迎える「FIBA女子ワールドカップ2022」。各国から期待の若手選手が一堂に会するなか、FIBAは大会で注目すべき“新星”を参加国から5名選出した。なお、年齢は9月18日時点である。

■マリヌ・フォトゥクス(21歳)/フランス・ポイントガード
 ロンドン五輪ではキャプテンとしてチームを銀メダルに導いたセリーヌ・ドゥメルクや、ユーロバスケット2021では銀メダルに貢献したオリビア・エポウパが不在と、過去チームと比較すると経験のあるガードが不足しているフランス。そのため、フォトゥクスにはガードの役割を遂行する働きが求められる。

 フォトゥクスもユーロバスケット2021でフランスチームに名を連ねたが、今大会では真のリーダーであることを示す必要がある。女子ユーロリーグでは2021-22シーズンに1試合平均12.9得点2.7リバウンド3.9アシストをマークし、「Young Player of the Year」も受賞するなど、調子は上向きと言っていいだろう。W杯予選ベオグラード会場ではグループBの3位に終わったフランスだが、彼女の好調なパフォーマンスが続けば本戦で勝ち進むことができるはずだ。

■マクスエラ・リソワ・ムバカ(21歳)/ベルギー・スモールフォワード
「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2021」にも出場し、1試合平均12.6得点4.6リバウンド2.6アシストを記録した同選手。女子ユーロリーグでは持ち前の俊敏さや運動量、エネルギッシュなプレーを存分に発揮し、相手ディフェンスを翻弄する活躍を見せている。

 W杯予選ワシントンDC会場では3試合に出場し、1試合平均7.7得点1.7リバウンド1.0アシストをマーク。得点を奪う能力に加え、毎試合15分前後プレータイムを獲得するなど、その可能性を示してきた。今大会でさらにポイントを増やすことができれば、ベルギーのメダル獲得にとって大きな助けとなるだろう。

持ち前の運動能力を武器に得点を狙うマクスエラ[写真]=fiba.com

■レティシア・アミヒア(21歳)/カナダ・フォワード
 2022年にNCAAトーナメント優勝を果たしたサウスカロライナ大学でプレーしているアミヒア。東京五輪ではベンチ出場の起用で、1試合平均4.7得点4リバウンドを挙げる活躍を見せた。

 2月に開催されたW杯予選大阪会場でも出場し、日本代表戦では17分の出場で6得点5リバウンド2アシストをマーク。カナダ代表を指揮するビクター・ラペナヘッドコーチのもと進化を続けるカナダの中心選手として、自身の役割を確立し始めているとFIBAは評価している。

東京五輪でカナダ代表のメンバー入りを果たしたアミヒア[写真]=fiba.com

■平下愛佳(20歳)/日本・スモールフォワード
 日本からは、ユース世代で中心選手として活躍してきた平下愛佳(トヨタ自動車アンテロープス)が注目の若手選手に挙げられた。「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2021」では1試合平均12.4得点6リバウンド3.6アシストをマークし、フランスとの最終戦では大会自己最多の23得点を挙げ、日本の9位入賞に貢献している。

 9月16日に行われたベルギーとのテストマッチでは、チーム最多となる18得点を奪った平下。ロングレンジのシュートも確率良く沈めていくなど、本戦に向けてコンディションは整っていると見ていいだろう。

日本の躍進には平下(右)の活躍が期待される[写真]=Getty Images

■マイモウナ・ハイダラ(18歳)/マリ・パワーフォワード
 今大会に出場する選手のなかでも、一際若い選手にカテゴリされるハイダラ。8月に開催された「FIBA U18女子アフリカ選手権」では1試合平均23.8得点12.8リバウンド3.3アシストと存在感のあるスタッツを記録し大会MVPにも選出されるなど、その実力を世界に示してきた。

 現在は女子ユーロカップのテネリフェで経験を積んでいる同選手。「FIBA U18女子アフリカ選手権」でマリを優勝まで導いたパフォーマンスをワールドカップでも発揮できれば、同国をさらなる高みへのし上げてくれるに違いない。

U18女子アフリカ選手権でマリを優勝へと導いたハイダラ[写真]=fiba.com

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