2018.01.17

【NCAA】史上初の得点王&アシスト王のダブル受賞も狙える新生トレイ・ヤング

得点とアシストを量産するヤングは、今年のNBAドラフトで上位指名が予想される逸材[写真]=Getty Images
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 1月16日(現地時間15日)終了時点で、いずれもNCAAディビジョンⅠ(NCAAⅠ)でトップとなる平均30.1得点10.0アシストをマークしたとんでもない選手がいる。

 男の名はオクラホマ大のフレッシュマン(1年生)、トレイ・ヤング。188センチ81キロと大柄ではないものの、すばらしいシュート力で次々と得点を量産しているのである。わずか17試合で500得点以上を記録したのも、NCAAⅠでは過去20年でヤングだけだ。

 ヤングは今季、スターターとして平均33.4分に出場。フィールドゴールは19.4投中8.9本成功(成功率45.8パーセント)、3ポイントシュートは10.4投中4.3本成功(成功率40.7パーセント)、フリースローでは9.7試投中8.1本成功(成功率83.2パーセント)とショット全般で高い精度を誇っている点がすばらしい。

3ポイントラインから離れたエリアからでも軽々と決めるヤングのシュート力は魅力的[写真]=Getty Images

 1月17日(同16日)に行われたカンザス州大戦では20得点6アシストにとどまったものの、もしもこのまま得点とアシストの両部門においてNCAAⅠトップとなれば、1983-84シーズンのオフィシャルスタッツ導入後、初の“二冠”選手が誕生することとなる。

 ただし、そのカンザス州大戦で12ターンオーバーを記録したように、平均4.8ターンオーバーといった課題はある。それでも、12月20日(同19日)のノースウエスタン州大では約29分の出場ながら26得点22アシスト、1月14日(同13日)のテキサスクリスチャン大戦では10本の3ポイントシュートを含む43得点11リバウンド7アシストという、超絶パフォーマンスを発揮。

 ヤングのクイックリリースかつ高確率な3ポイントシュートは、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)と比較されることもあるくらい。現地メディア『ESPN』に質問されたカリーはヤングと比較されることに嫌悪感は全くなく、むしろ「彼のプレーはアンビリーバブルさ。確固たる自信を持ってプレーしている。彼が繰り出すクリエイティビティーを見るのは楽しいよ」とコメントしていた。

 1年目のシーズン終了後、ヤングがNBAドラフトにアーリーエントリーすれば、獲得を希望するチームは複数あるはずで、上位指名されることもほぼ確実。今後ヤングがどこまで成長を遂げるのか、楽しみな逸材なのは間違いないようだ。

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