2019.08.30

女子日本代表、オーストラリアに敗れる。勝利へのカギは「対応力」

第1戦の敗戦に気を引き締め直すキャプテンの藤井郁美[写真]=張理恵
十数年にわたりラジオディレクターとして活動した後、カナダに留学。帰国後の2016年からパラスポーツの取材を始め、18年車いすバスケットボール世界選手権、アジアパラ競技大会をカバーした。

 8月29日、車いすバスケットボール女子日本代表の国際強化試合「日本生命 WOMEN’S CHALLENGE MATCH 2019」が、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕した。

 アジア・オセアニア地区のライバルであるオーストラリアと3試合を行う今大会。会場を訪れた小学生たちの大声援が鳴り響く中、第1戦の試合開始を知らせるホイッスルが吹かれた。

 第1クォーター、絶対的エースのアンバー・メリット(4.5)にボールを集め、着実に得点を重ねていくオーストラリア。一方の日本は、タイミングを乱されシュートミスが続いたが、粘り強くオフェンスリバウンドを奪いながら徐々にペースを取り戻す。キャプテン藤井郁美(4.0)のミドルシュート、北田千尋(4.5)のインサイドアタックからのショットが決まり、15-16の1点ビハインドで第2クォーターへとつないだ。

 柳本あまね(2.5)がゴールへと一気に駆け出し、逆転の1本を決めた第2クォーター、日本は強化してきた「走るバスケット」で一挙に得点を奪っていく。前半を33-24のリードで折り返し、この流れに乗って試合終了までいくかと思われた。

スピードが持ち味の柳本あまね[写真]=張理恵

 ところが、第3クォーター序盤からオーストラリアはビッグマンのアナベル・リンザィ(4.5)とアンバーのシュートを皮切りに、スピードと強度が増す。日本のディフェンスが、アンバーをケアしている隙にインサイドに切り込まれ再び逆転を許し、その差は広がっていくばかりとなった。

 第4クォーターで反撃を試みるも、日本は攻撃の手を緩めないオーストラリアを止めることができない。結局、エースのアンバーは両チーム合わせて最多となる31点を叩き出したオーストラリアに日本は56-67で黒星を喫した。

 実は今回、この大会での3試合とは別に同じカードで練習試合が2試合組まれており、前日の28日に行われた試合では77-48と日本が快勝していた。

(29日の)試合前のミーティングでは、オーストラリアも修正してくるだろうとチーム内で確認はしていたものの、「もしかしたら、頭のどこかに前日の試合のイメージが残っていたのかもしれない…」と選手たちは口にする。

 キャプテンの藤井は試合後、「継続する力や相手に対しての対応力、応用力をトレーニングしていかなければいけない。(明日以降に向けては)インサイドの細かい守り方、ローポインターとのディフェンスの連携、そして、ボールマンプレッシャーにいくタイミングといった部分を、ひとつずつ修正していきたい」と課題について語った。

オーストラリアを相手に第2戦以降、勝利を目指す女子日本代表[写真]=張理恵

 車いすバスケットボール女子日本代表は30日(金)、19時から行われるオーストラリアとの第2戦に臨む。

文・写真=張理恵