2019.08.31

第2戦は日本がオーストラリアに18点差勝ち。気持ちの切り替えとチーム力でつかんだ大きな勝利

ンサイドで得点を重ねた清水千浪[写真]=張理恵
十数年にわたりラジオディレクターとして活動した後、カナダに留学。帰国後の2016年からパラスポーツの取材を始め、18年車いすバスケットボール世界選手権、アジアパラ競技大会をカバーした。

 東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されている車いすバスケットボール女子日本代表の国際強化試合「日本生命 WOMEN’S CHALLENGE MATCH 2019」。

 オーストラリアと3試合を行う今大会。29日の第1戦では、自分たちのバスケットが展開できず、悔しい負けを喫した日本。しかし一夜明け、選手たちの目に映っていたのは「勝利」の二文字だった。

「昨日の負けは本当に悔しくて…。山﨑沢香アシスタントコーチから、一昨日の練習試合での勝ち、昨日の負けを踏まえて一人一人が頭をクリアにしなさいという話がありました。普段行う選手ミーティングもせず、一人一人の時間を設けて、それぞれがしっかりクリアしたうえで、朝のミーティングに臨みました」

 キャプテンの藤井郁美がそう明かすように、気持ちを切り替えて、30日の第2戦に臨んだ日本。前日の試合での反省点を踏まえ、オーストラリアのインサイドのプレーに対してどうディフェンスしていくのか、選手の中でも意見を出し合った。

 具体的には、オーストラリアのエースであるアンバー・メリット(4.5)に対して強いディフェンスをするように、マッチアップでハイポインターがハイポインターを守る形へとディフェンスを変えることが話し合われた。

 そして迎えた第2戦、第1クォーターを日本は萩野真世(1.5)のミドルシュートで勢いに乗ると、北田千尋(4.5)がアンバーをマークし思うように仕事をさせない。しかし、ここで一気に引き離したい日本だったが、ことごとくシュートがリングに嫌われ、8-12とビハインドで第2クォーターへ。

 だが、堅い守りを継続した日本は、オフェンスでもインサイドにアタックした清水千浪(3.0)が得意のバンクショットで次々と得点を重ねていき、24-20の4点リードで前半を終える。

 この試合で特に意識したのは第3クォーターの入り。前日の試合では、前半リードをしながら第3クォーターで大逆転を許しただけに、もう一度集中力を高めて臨んだ。豊富な運動量でコートを縦横無尽に走り抜け、さらに試合はヒートアップしていく。

 完全な日本ペースで進んだ第4クォーター。3人に囲まれた藤井がタフショットを決めれば網本麻里が鮮やかなレイアップを決め、最後はメンバー全員がコートに立つ“全員バスケット”で40分間を戦い抜いた。自分たちのバスケットをやり続けた日本。56-38で勝利を収め、前日の雪辱を果たした。

ンサイドで得点を重ねた清水千浪[写真]=張理恵

 チーム一丸となって、高い遂行力でつかんだ大きな一勝。選手たちの顔には、自信と達成感が満ちあふれた。網本は試合後、「残り2試合、勝ちます! 今日の試合で良かったことを明日の40分、明後日の40分も継続したいと思います」と意気込みを語った。

 女子日本代表は31日に再びオーストラリアと練習試合を行い、9月1日に最終戦を迎える。

文・写真=張理恵