2021.08.29

改めて自分たちの戦い方を再確認する岩佐HC…「オフェンス回数を増やしたい」

最終的にドイツの高さをパワーに屈した点もあり、岩佐HCはその対応を徹底したいと語った [写真]=Getty Images
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 8月29日、東京パラリンピックの車いすバスケットボール競技は大会5日目を迎え、有明アリーナの第2試合で女子日本代表がドイツ代表と対戦。終始ゲームを支配していたのは日本だったが、第4クォーターにドイツの猛攻にあい、54−59で逆転負けを喫した。

 27日のカナダ戦で今大会の初黒星を喫した日本は、その反省を生かして高さに対して機動力で対抗。課題のリバウンドでもドイツの38本に対して日本が37本と1本差と奮闘した。

 しかし、第4クォーターに入り、ドイツがギアをさらに上げて、ゴール下を支配しただけでなく、3ポイントシュートを効果的に決めて、日本にプレッシャーをかけ続けた。

 試合後、メディア対応を行った岩佐義明ヘッドコーチは「ビッグセンターが2人いると、1人抑えてももう1人が後ろからくる。ゴール下ではボールが届かない高さでやられてしまった」と振り返った。

 「大きな相手で届かなくてもプレッシャーをかけていこうと話をしていました。ファウルになるかもしれないけど、プレッシャーをかけようと。50点台に抑えたディフェンスは合格だと思う」と、選手たちを称えた。その中で勝敗を分けたのは「残り(時間が)3分を切ってからのイージーシュートのミスは痛かった。これを入れ切る力が必要だと思う。そこが足りなかった」と、敗因にも言及。

 すでに準々決勝進出を決めている日本だが、ここからはミスの許されない一発勝負の戦いが待っている。念願のメダル獲得のために、準々決勝は絶対に負けられない。

「(自分たちは)高さがないので、外角シュートとアーリーオフェンスが生命線。そこをもう一度確認したい。そして、この大会はディフェンスリバウンドが一番(大切)だと思う。対戦相手は飛び込んでくるし、一発目を弾いてくる。そこでルーズボールになったところを、絶対に取らないと。セカンドチャンスを与えないことを徹底して、オフェンス回数を増やしたい」

 予選ラウンドが終えた日本が、改めて自分たちの戦い方を再確認して、準々決勝のステージに立つ。

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