2017.02.24

熱狂的なブルズファンの光永亮太、マイケル・ジョーダンは「神様のような存在」

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アリーナDJやラジオ番組MCなど多彩な活躍を見せるシンガーソングライター、光永亮太は4歳の頃にアメリカへ移り住んだことをきっかけに本場のバスケットボールに魅了され、今では「暇さえあれば見ている」。中でも7年間を過ごしたシカゴへの思い入れは強く、シカゴ・ブルズで長くプレーし、「神様のような存在」と尊敬してやまないマイケル・ジョーダンには今も変わらず憧れを抱いている。

インタビュー=酒井伸

――4歳からアメリカのシカゴに住んでいたそうですね。
光永 父親の仕事の関係で4歳から10歳まで住んでいて、シカゴの幼稚園と小学校に通っていました。なので、僕にとってシカゴは“第2の故郷”でもあります。

――アメリカで生活していた影響でバスケットを好きになったのですか?
光永 そうですね。自分がアメリカに住み始めた頃は、マイケル・ジョーダンがルーキーとしてシカゴ・ブルズに入団した年だったので、彼のプレーに魅せられて毎日のように兄と一緒にテレビにかじりついていました。あとは、家の近くの公園にバスケのゴールがあって外で遊ぶ時は自然とバスケをやっていたので、好きになる環境がそろっていたと思います。

――ジョーダンのどういったプレーが好きでしたか?
光永 ダンクよりも、フェイダウェイやミドルレンジから後ろに寄り掛かって放つジャンプシュートのフォームに見とれていました。あとは、シュートの放物線が山なりではなく、直線的にリングに吸いこまれるのですが、入った時の「シュッ」という音がすごく好きでした。公園で遊ぶ時も真似してましたし、今も趣味としてバスケをやる時も、シュートはフェイダウェイになってしまいます(笑)。

――試合会場にも頻繁に足を運んでいたのですか?
光永 まだ幼かったので行けなくて、小学生くらいになるとブルズが強くなり始めたため、チケットがほとんど取れなかったんです。もちろん、シカゴ・スタジアム(1994年に閉場)に行ったことはありますが、そこで試合を観戦したことはないです。

――ジョーダン以外に応援している選手やチームはありましたか?
光永 ジョーダンの後に入団したスコッティ・ピッペンとホーレス・グラント、あとはヨーロッパから来たトニー・クーコッチも好きで応援していました。

――それでも、やはりジョーダンが大好きなのですね。会ったことはあるのですか?
光永 ないんですよ。自分にとっては神様のような存在なので、一生会わない方がいい気がしています(笑)。

――1990年に日本に戻ってからは、サッカーもやっていたそうですね。
光永 ミニバスとサッカーと陸上を同時並行でやっていて、ミニバスは都大会で3位になりました。

――運動神経が良かったのですね。
光永 それしか取り柄がなかったので(笑)。中学に進学する時、その中からどれを選ぶかとなり、たまたまジェフ(ジェフユナイテッド千葉)のジュニアユースに受かったのでサッカーを続けましたが、うまくいかず、途中から陸上に転向しました。バスケもやりたい気持ちはあったのですが、戻るタイミングを失ってしまいました。

――高校時代から音楽活動を始めたそうですが、今では田臥勇太(栃木ブレックス)選手と同い年で仲が良いそうですね。
光永 NBAの記者をしている共通の知人がいて、その人が「光永と田臥は似ている」と言ったことからつながり、ご飯に行くようになりました。本当かどうかわかりませんが(笑)、田臥選手が僕のメジャーデビュー曲『Always』を聞いて、NBA挑戦を決意したと言っていたみたいです。

――田臥選手と一緒に『55年会』というグループを作っていましたが、他にどんなメンバーがいますか?
光永 『Def Tech』のMicroとか、『SOFFet』という2人組のグループとか。実は、松坂大輔(福岡ソフトバンクホークス)さんを中心とした野球選手が55年会を作っているのを見て、負けたくないと思い、対抗して作ったんです(笑)。

――現在は作詞作曲など様々な音楽活動をしていますが、バスケ好きが影響することやバスケに関連すると思うことはありますか?
光永 自分の中でスポーツはあくまでも趣味なので、バスケと音楽はあまり結びつきませんが、以前に田臥選手のドリブルの「バンバン」という音をサンプリングしてイントロに使った『Beginning』という曲を、55年会のみんなと一緒に作りました。

――NBAはどのくらいの頻度で見ていますか?
光永 NBAが見られるアメリカのネット中継サービスに契約していて、スマホやパソコンでいつでもどこでも暇さえあれば見ています。

――ブルズは今シーズン、なかなか調子が上がっていません(2017年2月4日取材)。
光永 ドウェイン・ウェイドラジョン・ロンドなど良い選手がそろっている中で勝率が5割なので、正直ショックです。今はチーム内に不協和音があって空中分解しそうなので、ここでもう一度まとまって、今シーズンこそはプレーオフに行ってもらいたいです。

――ブルズ以外で、気になっている選手やチームはありますか?
光永 オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックです。10得点10リバウンド10アシスト以上の“トリプルダブル”の達成回数を更新し続けていますし、彼の身体能力の高さや跳躍力、決定力は見ていて面白く魅了されます。あとは、今シーズン、シカゴからニューヨーク・ニックスに移籍したデリック・ローズもチェックしていますが、基本的に“シカゴびいき”ですね(笑)。

――NBAを現地で観戦したことはありますか?
光永 2012年にロサンゼルスに一人旅をして、ロサンゼルス・クリッパーズとトロント・ラプターズの試合を見ました。テレビで見る試合とは全く違って、演出が素晴らしくて迫力もありましたし、お客さんをいかに楽しませるかということに特化しているところはすごかったです。それ以降は現地観戦できていませんが、時間を見つけてシカゴの試合に行きたいですね。

――Bリーグが開幕して日本にもバスケットが浸透してきていますが、NBAファンの光永さんはどのように感じていますか?
光永 日本には約570万人のバスケプレーヤーがいるとされていますが、僕自身もその一人ですし、競技者はとても多いと思います。かつてJリーグが生まれた時に、ジーコ(元ブラジル代表)や(サルヴァトーレ)スキラッチ(元イタリア代表)が来たように、Bリーグにも一流選手たちに来てもらいたいです。そのためにも魅力的なリーグにしなければいけないですし、演出やファンサービスも含めて、NBAから良い部分を盗むだけでなく、日本らしさも作りあげていってほしいです。

――日本で見てみたいNBA選手はいますか?
光永 引退してから1年が経過していますが、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)はまだプレーできると思うので日本で見たいです。だけどそれ以上に、現役のスーパースターが来ると盛りあがると思うので、シカゴのデリック・ローズに来てほしいです。

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