2021.03.10

富永啓生がアメリカで無双…レンジャー・カレッジで驚異のスタッツをマーク

レンジャー・カレッジで無双する富永啓生(写真は2018年)[写真]=fiba.com
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 「ウインターカップ2018」は、現在東海大学で活躍する松崎裕樹と河村勇輝を擁する福岡第一高校が圧倒的な強さで大会を制した。しかし、大会の主役は、同大会通算239得点を叩き出した桜丘高校の富永啓生だった。

 驚異の得点スキルを全面に押し出すプレースタイルで対戦相手を圧倒した平成最後の怪物。1試合平均39.8得点は言わずもがな、ぶっちぎりの得点王だった。目指すは八村塁渡邊雄太に続くNBAプレーヤー。現在はアメリカへと渡り、今秋からはNCAA1部ネブラスカ大学に編入することが決定している。

 その富永は現在、NJCAA(全米短大体育協会)1部所属のレンジャー・カレッジでプレーを続けている。
 
 今シーズンの富永のスタッツは、1試合平均13.9得点、1.9リバウンド、1.1アシストと決して目を見張るものではない。しかし、2月末より復調の兆しを見せ、3月に入ってから再びスターターに復帰すると、立て続けにモンスター級の得点を記録している。

 3月3日に開催されたグレイソン・カレッジとの一戦では、39得点をマーク。フィールドゴール試投数18本のうち16本をアークの外から放ち、11本のスリーポイントを成功させた。

 続く6日のテンプル・カレッジ戦では、2試合連続のチームハイとなる26得点。しかも、スリーポイントは7本中7本成功と、成功率100パーセントでゲームを締めくくっている。さらに、8日に行われたウェザーフォード・カレッジとの対戦でも18得点を記録。フィールドゴール成功率54.5パーセント、スリーポイント成功率50パーセントは上々の出来で、チームの3連勝に貢献している。

 特に、2月28日からの1週間は、35本中23本(成功率65.7パーセント)のフィールドゴールを成功させ、スリーポイントも30本中18本(成功率60.0パーセント)をメイク。富永はこの活躍が評価され、ニューメキシコ州とテキサス州西部に該当する“Region 5”で週間最優秀選手に選出されている。

 レンジャー短大の背番号30は、伝家の宝刀であるスリーポイントがバスケットボールの本場でも通用することを証明。現に、シーズン11試合を終えた時点で、成功率は53.8パーセントという高水準を維持している。

 秋には、強豪ひしめくNCAA入りが控えている富永。それまでにどれだけ経験値を積めるか。日本のホープは念願のNBA入りを目指し、着実に歩を進めている。

 文=Meiji

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