2021.10.20

ビッグ・ボーラー・ブランドから高級スニーカーが登場…価格設定はグッチ顔負け

ビッグ・ボーラー・ブランドを主宰するラバー・ボール[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 ボール家の長、ラバー・ボールは、何かと話題に事欠かない人物だ。それは、彼が主宰するビッグ・ボーラー・ブランド(BBB)も例外ではなく、例えば遡ること2019年、長男のロンゾ・ボールは同ブランドから発表された自身のシグネチャーモデル『ZO2』について、以下のように語っていた。

「皆は事実を知らない。彼ら(BBB)は準備ができていない。(ZO2は)毎クォーターごとに履き替える必要があるから、マネージャーはカバンに4足ものシューズを入れている。あの靴は試合で履いたら爆発するんだ。可笑しいよな、シューズを履き替えた瞬間から突然、魔法のように元気になるんだから」

 現在、ビッグ・ボーラー・ブランドは次男のリアンジェロ・ボールを除き、息子たちは“親元”を離れてしまった。そのせいか、近頃は純度の高いバスケットボールブランドから路線を変更して、ライフスタイルアイテムの強化に務めており、直近のトピックスでは新たにリリースしたスニーカーが話題を呼んでいる。

 ラグジュアリースニーカーに分類されるであろう、ビッグ・ボーラー・ブランドの新作モデルは、リアンジェロがデザイン。オンラインストアの情報によると、シューズのアッパーには上質なイタリアンレザーを、足に馴染む成形タイプのインソールにも同様のレザーを採用し、手作業で生産されたエクスクルーシブなライフスタイルシューズに仕上がっているという。


 しかし、驚くべきはその価格で、シンプルなモデルは695ドル(約8万円)、カーフレザー/スエードのモデルに至っては895ドル(約10万円)もの値札が掲げられている。この価格は、グッチやボッテガ・ヴェネタをはじめとする由緒正しきイタリアの高級メゾンブランド顔負けの設定。冒頭で述べたロンゾの一件があるだけに、そのクオリティも気になるところだが、何よりこれだけの高価格にもかかわらず、オンラインストアに画像が1枚しかないのはいかがなものか。それでも、後者はすでにSOLD OUTとなっており、ビッグ・ボーラー・ブランドのカルト的な人気が伺える。


 スニーカーのほかにもオーガニックなシャンプー、シャワージェル、ハンドソープのスパセットをリリースするなど、客層の拡大を目指すビッグ・ボーラー・ブランド。果たして、次はどのようなアイテムがリリースされるのだろうか。

 最後に、上記スニーカーがリリースされた日は皮肉にも、プーマからラメロ・ボールのファーストシグネチャー『MB.01』が登場した日と同日であったことを加筆しておきたい。

 文=Meiji

BASKETBALLKING VIDEO