2021.10.29

マイキー・ウィリアムズがプーマと契約…大手スポーツメーカーとの契約は高校生史上初

高校生ながら大手スポーツブランドと契約を結んだウィリアムス[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 2018年、華々しくバスケットボールのステージへ復帰を果たしたプーマ。以来、同ブランドはディアンドレ・エイトンマイケル・ポーター・ジュニアRJ・バレットカイル・クーズマラメロ・ボールなど、NBAの未来を担うであろう才能溢れる若手プレーヤーとパートナーシップを締結してきた。

 そのプーマが新たに、米高校バスケ界のスーパースター、マイキー・ウィリアムズと複数年契約を発表した。


 
「Class of 2023」カテゴリーでプレーするウィリアムズは現在、シャーロットのバーティカル・アカデミーでプレーしている。185センチと特筆するような恵体は持ち合わせてはいないものの、最近は得点能力に堅実なプレーメイキングが備わり、コンボガードとして着実に成長中。学年別の選手番付では「ESPN」で11位、「247Sports」で13位にそれぞれランクインし、将来が有望視されている。

 ウィリアムズは、そのポテンシャルもさることながら、インスタグラムで335万人のフォロワーを抱えるなど絶大な人気を誇っている。そんな学生屈指のスター選手との契約について、プーマのブランドマーケティング部門のグローバルディレクター、アダム・ぺトリックは、以下のように歓迎のコメントを発表している。

「マイキーがプーマファミリーに加入することは、我々プーマにとってエキサイティングなニュースです。彼のコート上での才能、そして若いアスリートやファンとのリレーションシップは、バスケットボールを文化的に前進させ、次世代のアスリートに刺激を与えることとなるでしょう。彼には明るい未来が待っており、我々はその道のりの一部になれることを誇りに思っています」

 アメリカでは、学生アスリートが名前、画像、肖像の3つを利用して収入を得る“NIL(Name, Image and Likeness)”の政策が整備され、とりわけ大学のトップアスリートたちはスポンサーシップ締結の発表が相次いでいる。

 しかし、高校生が大手スポーツメーカーとエンドースメント契約を結んだのは、全米でもウィリアムズが初の事例となる。同選手はニコラ・ヨキッチケビン・ラブCJ・マッカラムらをクライアントに抱える「エクセル・スポーツ・マネージメント」との代理人契約発表も未だ記憶に新しく、これが今年2つ目のビッグアナウンスとなった。

 一方、プーマとの契約は、この先の進路にも影響を及ぼす可能性がある。昨年7月、ウィリアムズは大学進学先を南カリフォルニア大学(USC)、メンフィス大学、ノースカロライナセントラル大学、テネシー州立大学、サンディエゴ州立大学を含む10校に絞った。しかし、なかにはナイキやアディダスなど強豪ブランドと提携する学校もあり、その場合、状況は複雑に。また、GリーグイグナイトやOvertime Elite、海外リーグなど、プロとしての進路も残されており、今後の動向には大きな注目が集まっている。

 果たして、ウィリアムズは今後、プーマとどのような未来を進むのか。通常であれば、NBA選手を差し置いてのシグネチャーモデルやブランド展開などは考えづらいが、対象があのマイキーともなれば、話は変わってくるかもしれない。

 文=Meiji

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