インターネット番組「WOWOWぷらすと」の「NBA井戸端会議」に出演するなど、NBA好きの一面も持つEvery Little Thingの持田香織のイチオシチームはサンアントニオ・スパーズ。ティム・ダンカンに魅了され、カワイ・レナードやマヌ・ジノビリらに興味を持ち、ケビン・デュラントやショーン・リビングストン、スティーブン・アダムスなどライバルチームの選手たちまで関心は広がり、9月にはBリーグ開幕戦も生観戦。NBA愛、バスケ愛は日を追うごとに深まっているようだ。

インタビュー＝安田勇斗
写真＝新井賢一、Getty Image、Bリーグ

――NBAを見始めたきっかけを教えてください。
持田　バスケをやっていた旦那さんがNBA好きで、1年半か2年ぐらい前から見るようになりました。一緒に見てたら「面白いな」って思うようになって。さかのぼると、お姉ちゃんの旦那さんがバスケ好きで、シカゴ・ブルズの黄金期は一緒に見てたんです。それからはあまり見ていなかったのですが、久しぶりに観戦したら面白くてハマりました。

――観戦頻度はどれぐらいですか？
持田　正座してしっかり見るという感じではないですけど、結構多い方だと思います。録画しておいて、時間がある時に見たりというのも多いですね。

――好きなチームはありますか？
持田　（サンアントニオ）スパーズが好きです。だから今日はうれしかったです（2016年10月26日取材。この日、NBA開幕戦でスパーズはゴールデンステート・ウォリアーズに129－100で勝利した）。

――昔からスパーズが好きなんですか？
持田　そうなんです。（ティム）ダンカンがすごい好きで。だから引退しちゃってすごく寂しいですし、いなくなってどういう感じになるんだろうと思ってましたけど、（パウ）ガソルが引き継がれるということで安心しています。

昨季をもって引退したティム・ダンカン

――ダンカンのどんなところに魅力を感じますか？
持田　見た目も好きですけど、やっぱりゴール下にいてくれる安心感ですね。あと、あの走り方が好きです（笑）。

――物まねができるんですよね（笑）？
持田　はい（笑）。（岩崎）太整さん（ミュージシャン）の前でやったら、「それ今度やってよ！」って言われて、インターネット番組（WOWOWぷらすと）でやりました（笑）。

――他にもできる選手はいるんですか？
持田　いないです（笑）。

――（笑）。ダンカン以外で応援している選手はいますか？
持田　応援というか、コービー（ブライアント／元ロサンゼルス・レイカーズ）が引退した時は泣きました（笑）。自分と比べるなんておこがましいですけど、同い年で20年というキャリアも自分と一緒だったんです。最後にあんなに活躍して辞めていくなんて、本当にカッコいいですよね。

――それこそデビューの頃をご覧になっていたのでは？
持田　うーん、ギリギリ見ていたかどうかです。話が変わりますけどその頃に一度、東京ドームで試合を見ました（1999年11月にサクラメント・キングスとミネソタ・ティンバーウルブスが対戦）。女優の坂井真紀さんに「一緒に行こうよ」って誘っていただいて。その時、あの人がカッコ良かったんですよ。坊主で小柄な……。

――ジェイソン・ウィリアムスですか？
持田　そうそう！　ジェイソン・ウィリアムス（元サクラメント・キングス）がすごい好きで。坂井さんとも「カッコいいよね」って話してたんです。その時は今ほどNBAを見てなかったんですけど、気にしてちょっと見てたりしましたね。

――ちなみに現役で好きな選手はいますか？
持田　（カワイ）レナードのどんどん進化していく感じは素敵ですね。それと（マヌ）ジノビリも好きです。スパーズばっかりですね（笑）。その他だとウォリアーズの、手足が長い（ショーン）リビングストンも好きです。あとはあの海賊みたいな風貌の……髪が長くて、ちょんまげっぽくしたり、オクラホマシティ・サンダーの……いやそもそもサンダーじゃないかな（笑）。あっ、（スティーブン）アダムス！　やっぱサンダーだ（笑）。昨シーズンのアダムスの活躍はすごかったですね。

オクラホマシティ・サンダーのスティーブン・アダムス

――スパーズ以外もご覧になったりしますか？
持田　見ますよ。イースト（サウスイースト・ディビジョン）も見ますし。トロント・ラプターズとか、ブルスもそうですし。あれ、ブルズって誰か入りましたよね。（デリック）ローズが出ちゃって……ああ、（ドウェイン）ウェイドだ。ブルズでどんなプレーをされるのか楽しみですね。

――NBAではどんなプレーが好きですか？
持田　ブワって走って決めるシュートが好きで、サンダーの（ラッセル）ウェストブルックと（ケビン）デュラント（現ウォリアーズ）のオフェンスはすごい好きでした。見ていて、うおーってなりますね（笑）。

――NBAの魅力はどんなところだと思いますか？
持田　展開が速いところですね。他の球技と比べて点数が多く入りますし、ホントにポンポンって入るんですよね。ルールがわからなくても楽しめると思います。

――ちなみに、バスケ経験はあるんですか？
持田　ないです。体育の授業ぐらいで。やってて楽しかったんですけど、「はい、はい！」って大声を出してもパスをもらえない人でした（笑）。アピールはしてたんですけどね。がんばろうという強い気持ちは持ってました（笑）。

――そうなんですね（笑）。話は変わりますが、9月22日にBリーグが開幕しました。興味などはありますか？
持田　23日に行ったんですよ。琉球ゴールデンキングスのヘッドコーチ（伊佐勉）が旦那さんの友人で、以前、自分のライブで沖縄に行った時も休みの日に琉球の試合を見に行きました。なので、開幕戦も琉球を応援したかったんですけど、取れた席がアルバルク東京側で（苦笑）。心の中では「琉球がんばれ」って思ってましたけど、アルバルクにも知ってる選手がいたので両方を応援しました。

――知ってる選手はどなたですか？
持田　えーっと、7番！　正中（岳城）さんです。正中さんはうまいし、カッコいいなって思ってました。あとデュラントのお友達の伊藤（大司）さんは知ってます。試合を見に行って、HCがお兄さん（伊藤拓摩）なのを知りました。

A東京の正中岳城

――Bリーグでその他に、見てみたいチームや選手はいますか？
持田　テレビ番組で熊本（ヴォルターズ）の特集を見て、応援したくなりましたね。キャプテン（小林慎太郎）の涙を見て、がんばってほしいなって。

――NBAに話を戻します。開幕戦でスパーズがウォリアーズに勝利しましたが、試合をご覧になっての感想は？
持田　これはきっと皆さん、想像してなかった結果ですよね。負けたウォリアーズがどういう風に立て直すのか、というのはすごく気になります。中原（雄／元バスケットボール選手）さんがおっしゃっていたようにポジションを変えていくのかとか。スパーズで言うと、レナードがポイントガードの役割をするというのは予測できなかったことだとも言われてましたし、それが今日だけなのか、今後も続けるのか、そのあたりも興味深いですね。

――専門家のような見解ですね（笑）。
持田　（笑）。いろいろな方からお話を聞いて、「なるほど、なるほど」と勉強しています。

――今後のスパーズにはどんな期待を持っていますか？
持田　昨シーズンは決勝でキャブス（クリーブランド・キャバリアーズ）と戦ってほしいって思ってたんですけど、プレーオフベスト8で敗退されてしまったので、今シーズンはもっと勝ちあがってほしいです。ダンカンがいなくなって寂しいですけど、代わりにガソルとかも入られましたし、新しいスパーズにもすごく期待しています。最終的にはレブロンのキャブスと戦ってほしいですね。

――これだけ詳しい女性は珍しいと思いますが、話が通じる女性の友人もいたりするんですか？
持田　いないです（笑）。太整さんにも「持田さんみたいに楽しいって言って見てくれる女性は貴重」って言われます。

――そういう友人が増えるともっと楽しくなりそうですね。
持田　そうですね。でも私のお仕事周りの人たちは、私の影響で少しずつ好きになってます（笑）。メイクさんもマネージャーさんも試合を見てくれたりして「現地に行きたいね」って話もしたり。私もそうですし、少し上の世代でも多いんですけど、ブルズの黄金期を見て、しばらく見ていなかったという方が結構いるんですよね。そういう方たちと当時の話をして盛りあがったりもしますね。

――現地観戦をされたことはあるんですか？
持田　ないんですよ。だから行きたい、すっごい行きたい！

――どこがいいですか？
持田　暖かいところ（笑）。寒いのはちょっと……。サンアントニオもたぶん暖かいのでぜひ行ってみたいですね。

――では女性にもNBAに興味を持っていただきたく、持田さんがイケメンと思う選手を紹介していただけますか？
持田　私はやっぱりダンカンがイケメンだと思うんですよ。でも引退しちゃったから。代わって入ったガソルもカッコいいと思いますけど。それと海賊みたいなアダムスも（笑）。体のバランスで言うと、デュラントはキレイですよね。手足が長くて、頭も小さくて。バスケ選手って筋肉がカッコいいんですよ。特に上腕二頭筋の引き締まってヒュってなってる感じとか（笑）。バスケットボール選手ならではの筋肉だと思いますし、すごくキレイだと思いますね。