エンビードが快挙、レイカーズ戦で46得点15リバウンド7ブロック7アシストの大暴れ

レイカーズ戦で大活躍を見せたシクサーズのジョエル・エンビード[写真]=Getty Images

 11月16日(現地時間15日)にステイプルズ・センターで行われたロサンゼルス・レイカーズvsフィラデルフィア・セブンティシクサーズで、シクサーズのジョエル・エンビードが大暴れを見せた。

 エンビードはこの試合開始直後、エルボーでボールを受けると、ドリブルからプルアップジャンパーで得点をすると、次のオフェンスではベン・シモンズからアシストを受けトップの位置から3ポイントを沈め、彼の武器であるセブンフッターとは思えない柔らかな動きを序盤から発揮してみせた。その後も、味方をいかすアシスト、パワフルなインサイドプレー、ユーロステップなど多彩な動きで、試合をとおしてチームをけん引。ディフェンスでは、豪快なブロックショットをみせ、現地メディア『ESPN』での放送もあった注目のゲームで大活躍。蓋をあけてみれば、約34分間の出場でフィールドゴール成功率70パーセントを記録しキャリアハイとなる46得点15リバウンドの“ダブルダブル”。さらに7ブロック7アシストをマークしチームを勝利に導いた。また、40得点7アシスト7ブロックは、シクサーズでもプレーしたレジェンド、ジュリアス・アーヴィング氏が1982年に記録して以来の記録だと同メディアが報じている。

シクサーズの選手では1982年のジュリアス・アービング氏以来の1試合40得点7アシスト7ブロック以上を達成[写真]=Getty Images

 このゲームでエンビード以外の注目点であった、ベン・シモンズロンゾ・ボールのルーキーポイントガード同士のマッチアップは、シモンズがエンビードとの合わせや、ディフェンスを引き付けてのアシスト、ダンクやリム周りのシュートを沈め、18得点10アシスト9リバウンドで“トリプルダブル”に迫る大活躍。一方、ロンゾは司令塔としてボールコントロールを見せるも、フィールドゴールわずか一本の2得点2アシスト5リバウンドとなり、シモンズに軍配が上がる形となった。

 レイカーズは、ブランドン・イングラムが26得点11リバウンド、カイル・クズマが24得点7リバウンド、ベンチからジョーダン・クラークソンが20得点の活躍をするも、最後はシクサーズに逃げきられてしまった。

ともにルーキーのロンゾ・ボール(左)とベン・シモンズ(右)[写真]=Getty Images

 両チームともに将来活躍が期待できる選手がそろっており、プレーオフ進出の可能性は十分あるだろう。特にシクサーズはリーグ9位の得点力を誇り、現在イースタンカン・ファレンス6位につけている。一方レイカーズは、フィールドゴール、3ポイント、フリースローのシュート成功率がリーグ下位に沈んでしまっているものの、相手チームのシュート成功率の低さはリーグ上位となっている。

文=中野知馬

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