12月2日(現地時間1日)に行われたユタ・ジャズvsニューオリンズ・ペリカンズで、ジャズのルーキーであるドノバン・ミッチェルが41得点を記録した。
試合開始早々に2本連続で3ポイントを沈めると、ミスショットも多かったものの果敢にオフェンスに絡み、第1クォーターだけで12得点を記録。第2クォーター、第3クォーターも得意のドライブでリングにアタックし続けた。第3クォーター残り3分の場面では、相手ビッグマン、デマーカス・カズンズをユーロステップで揺さぶり、エンドワンを決めるなどハイライトプレーも見せた。
第4クォーターに入ると、1点差に迫る3ポイントと、逆転となるレイアップを沈め気持ちの強さを発揮。残り4分3秒、6点ビハインドの場面でレイアップを決めきり、キャリア初の30得点を記録した。その後も勢いはとどまらず、同1分18秒で勝利を手繰り寄せるエンドワン。最後は2本のフリースローをしっかりと沈め、チームを勝利へと導いた。この試合、3ポイントを12本中6本と高確率で決め、ルーキーとして2011年のブレイク・グリフィン(ロサンゼルス・クリッパーズ)以来の40得点以上を記録した。
ミッチェルは1996年9月7日生まれの21歳で、今夏のドラフト1巡目13位でNBA入りを果たした。身長191センチに対してウィングスパン208センチという恵まれた体型を誇り、ここまで計23試合中15試合で先発を務めている実力派スコアリングガードだ。
1試合平均約29分間の出場で16.4得点を記録し、さらに8試合で20得点以上を記録しており、ルーキーながらチームの大切な得点源として活躍を見せている。また、フィールドゴール成功率が40.2パーセント、3ポイント成功率が36.8パーセントで良くも悪くもルーキーらしく波がある。しかし、フリースロー成功率は8割台を記録しているだけに、2年目以降に安定感が増す可能性は大いにある。
今季はルーキーが豊作である中でも、ピカイチの輝きを見せるミッチェルには今後も注目していきたい。10、11月のルーキー・オブ・ザ・マンスこそ逃したが、12月も候補の1人になってくるだろう。
文=中野知馬