【NBA】約16年連続でホームのチケット完売中のマブス、オーナーのマーク・キューバンが重要視するものとは?

会場にいるファンとのセルフィーに応じるマーク・キューバン オーナー[写真]=Getty Images

 2006年にNBAファイナルへ初進出し、2011年にはNBAチャンピオンに輝いたダラス・マーベリックス。今季は12月12日(現地時間11日)終了時点で7勝20敗と低迷しているものの、ホームゲームのチケットは2001年12月16日(同15日)以来、約16年連続で完売が続いている。

 今季のマブスはアウェーゲームのアテンダンス・レイト(充足率)では86.0パーセント(リーグワースト)ではあるものの、ホームゲームではリーグトップの102.8パーセントを誇っているのである。

 現地メディア『RealGM』によると、その理由の1つにマブスは売れ残ったチケットをチャリティーへ寄付していることが挙げられるという。オーナーを務めるマーク・キューバンは「将来に向けてファンベースを構築していくうえで、(チャリティーに寄付することは)全くもって大きな問題ではない」とメールで答えた。「人々をゲームに来てもらうようにすること、それがベストな方法です」とキューバンは言う。

 そしてキューバンにとって、チケット売り切れ記録は重要ではないようだ。キューバンは「チケットというのは、(まるで傷みやすい)生鮮食品のようなもの。我々は生涯マブスのファンとなってもらえるような若いファンでホームの客席を埋めることを重要視しています。これは我々のチームにとって、将来のファンベースを構築するための投資です」と答えている。

マブス一筋20年目のノビツキーが放つショットを見つめる大勢のファン[写真]=Getty Images

 もともとマブスの熱狂的ファンだったキューバンは、誰よりもこのチームを愛しているはずだ。そして現ロースターにはキャリア20年目をプレーするダーク・ノビツキーがいる。また、デビン・ハリスとJ.J.バレアはキャリアの途中に他チームでプレーしたものの、ここ4シーズンは共にマブスでプレーし、今でもローテーション入りしているベテランである。

 チャリティーに寄付しているチケットがあるとはいえ、キューバンが持つマブスへの愛、そして彼が持つ熱こそが、チームとこの記録を支えていると言えるだろう。

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