2018.01.11

【NBA】キャブスがディフェンスを強化すべく練習でフィルムセッションを実施、「もっとハードにプレーしなきゃいけない」とアイザイア

攻防両面でもっとアグレッシブにプレーすべく、フィルムを見せたタロン・ルーHC[写真]=Getty Images
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 今季のクリーブランド・キャバリアーズは、まるでジェットコースターのように波の激しいシーズンを過ごしている。シーズン序盤に5勝7敗と負け越したものの、11月中旬からチーム記録タイの13連勝と勝ち星を量産。一気に貯金を殖やし、その後も5連勝したのだが、ここ9試合で6敗と、再び調子を落としてしまった。

 1月11日(現地時間10日)終了時点で、キャブスの大黒柱レブロン・ジェームズは平均27.2得点8.2リバウンド9.0アシスト1.7スティール1,1ブロックと文句なしの個人成績で、ケビン・ラブも平均19.4得点9.6リバウンドと平均ダブルダブルに迫る活躍を見せている。

 しかしながら、この2選手を除いた、昨季からチームに残っている選手たちはシューターのカイル・コーバーを除くとケガ、もしくは不振に陥っており、新加入選手も開幕から安定してプレーできているのはドウェイン・ウェイド、ジェイ・クラウダー、ホセ・カルデロンくらい。既存戦力と新加入選手たちがかみ合っているとはいいがたい。

 指揮官のタロン・ルーはこの日、チーム練習でフィルムセッションを長めにとるなど“弱点強化”に向けて策を講じた。その弱点とは、ディフェンスである。今季のキャブスはオフェンシブ・レーティング(100回の攻撃機会における平均得点)こそリーグ3位の110.8なのだが、ディフェンシブ・レーティング(100回のディフェンス機会における平均失点)ではリーグワースト2位となる108.8と低迷している。デリック・ローズやアイザイア・トーマスがケガなどもあり本調子ではないとはいえ、この数字は改善する必要があったのである。

 1月9日(同8日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で、キャブスは99-127と惨敗。第1クォーターから18-32と14点のビハインドとなったこともあり、ルーHCは試合中のプレー映像を選手たちへ見せたという。同クォーターのディフェンスも取り上げ、チームとして努力が不足している点を指摘した。

ウルブズ戦では相手センターのカール・アンソニー・タウンズに11投中8本ものショットを決められてしまった[写真]=Getty Images

 「俺たちはもっとハードにプレーしていかなければダメ」と語るのはアイザイア・トーマス。「コートの両エンドでハードにプレーする必要がある。オフェンス面ではもっとボールをプッシュして、ディフェンス面では相手チームへのプレッシャーを強めていくこと、そしてチームとして何がしたいのかを明確にしなければならない」と語る。そして「(ルー)コーチは俺たちに対して、特に何かを言ったわけじゃない。『ひとまずこの映像を見るんだ』と言わんばかりにフィルムを見させられたんだ。『フィルムは嘘をつかない。これこそが現実なんだ。もっとフィジカル面も強化しないと』って思ったよ」と続けた。

 過去3季連続でNBAファイナルに進出したキャブスだが、ルーHCは一種の危機感を感じている。「我々は多くの新加入選手がおり、彼らはキャブスのことをまだそれほど理解しきれていない」とルーHC。「ダメな夜もあるのさ、と言って片付けるのは簡単なことだけど、我々は多くの面でもっともっと良くなることができると思う」とラブは言う。

 来週以降にゴールデンステート・ウォリアーズやオクラホマシティ・サンダー、サンアントニオ・スパーズといったウエストの上位チームと戦うため、この時期にチーム全体を引き締めることは、良い判断だったのではないだろうか。

 「私はこのチームに対して、特に心配はしていない。我々はIT(トーマスの愛称)とD-Rose(ローズの愛称)が戦列を離れていて、T-Top(トリスタン・トンプソン)もいなかった中で、イーストの第3シードという好位置にいる。これからオフェンス面でもディフェンス面でもより良くプレーできさえすれば、良くなるはずだ」とルーHCも楽観的だ。

 はたして、今後キャブスはギアを上げることができるのか。レブロンにラブ、ウェイドに加えてトーマスやローズなど得点力と実績のある選手が豊富なため、ディフェンス面でよりアグレッシブにプレーできるのであれば、勝率は確実にアップすることができるはず。今後の戦いぶりに注目していきたい。

キャブスにはレブロン(中央)という絶対的なリーダーがいるため、今後の巻き返しは十分可能だろう[写真]=Getty Images