1月16日(現地時間15日)、シカゴ・ブルズのルーキー、ラウリ・マルッカネンがマイアミ・ヒートとの試合で3ポイントシュートを3本成功させるなど17得点9リバウンドを挙げた。
これにより、マルッカネンは41試合目の出場で3ポイントシュートを100本以上成功させ、史上最短記録を更新。これまでの記録はステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)の58試合だったため、大幅に塗り替えたことになる。
フィンランド出身のマルッカネンは、昨年のドラフト1巡目全体7位でミネソタ・ティンバーウルブズに指名されたあとにシカゴ・ブルズへトレードで移籍。マルッカネンの両親はプロバスケットボール選手で、父ペッカはフィンランドのナショナルチームで120試合以上プレーしたという。
現地メディア『Chicago Tribune』のK.C.ジョンソン記者によると、ドイツのナショナルチームのコーチとして、ダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)を見てきたヘンリック・デットマンは「まるでダークのようだ」と語ったという。「彼が良い選手であり、高い潜在能力を持っていることは知っていた。だが。これほどまでに順応し、プレーする準備ができているとは知らなかった」と驚きを隠さない。
213センチの長身から柔らかなショットを決めるマルッカネンは、全試合でスターターを務めており、ここまで41試合に出場し、1ケタ得点に終わったのはわずか4試合と、ルーキーながら安定感もある。
ウルブズとのトレードで、ブルズはオールスター選手のジミー・バトラーを放出し、クリス・ダン、ザック・ラヴィーン、そしてマルッカネンを獲得した。バトラーがウルブズをウエスト上位へと引き上げている一方で、ブルズに加入した3選手もそれぞれ活躍している。当初は圧倒的にウルブズ有利と思われたこのトレードも、今では“Win-Win”という、どちらにとってもプラスと言ってもいいトレードとなった。
今後、マルッカネンがノビツキーのようなリーグを代表するスコアラーへと成長を遂げることができるのか、非常に楽しみである。