【両雄激突 第2ラウンド】ウォリアーズが4Qを制し、今季のキャブス戦を2戦無敗で終える!

ウォリアーズはキャブス戦に勝利し3連勝。リーグトップの成績を堅持している[写真]=Getty Images

 1月16日(現地時間15日)、過去3シーズン連続でファイナルを争ってきたゴールデンステート・ウォーリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズの試合が、キャブスのホーム(クイックン・ローンズ・アリーナ)で行われた。

 昨年12月26日(同25日)に行われたクリスマスゲームでは、99-92でウォリアーズが勝利していたものの、ウォリアーズはステフィン・カリー、キャブスはアイザイア・トーマスという役者がケガのため欠場していた。そのため、この試合は両チームにとって互いの実力を確かめる絶好の機会となった。

 直近10試合でウォリアーズが8勝2敗なのに対し、キャブスは3勝7敗と苦しんでいたものの、試合開始からキャブスが積極果敢にゴールを狙う。レブロン・ジェームズケビン・ラブ、アイザイアを中心に加点したキャブスは、第1クォーター残り7分18秒で18-11とウォリアーズから7点リードを奪う。するとそこからウォリアーズも反撃し、シーソーゲームの中、37-35とキャブスの2点リードで同クォーターを終える。

 第2クォーター、キャブスはベンチ陣のドウェイン・ウェイド、カイル・コーバー、ジェフ・グリーンが加点し、44-35とし、リードを9点に広げる。だがウォリアーズもクレイ・トンプソンアンドレ・イグダーラの得点により、ゲームは再び接戦の展開。このあと、ウォリアーズは2点差まで詰め寄るもキャブスが踏ん張り、前半は64-57でキャブス7点リードで終える。

 迎えた後半、ケビン・デュラントとカリーの得点などでウォリアーズが追い上げる。そして第3クォーター残り7分26秒にデュラントのフリースローで73-72とし逆転に成功。ここでウォリアーズが引き離すかと思われたが、キャブスも何とか食らいつき、93-91と2点ビハインドで最終クォーターへ。

この試合に挙げた32得点のうち、第3クォーターだけで16得点を決めたデュラント[写真]=Getty Images

 第4クォーター序盤。キャブスはアイザイアの得点で同点に持ち込んだものの、それ以降はウォリアーズのディフェンスの前に約4分間無得点と、オフェンスが沈黙。そんな中、ウォリアーズは控えのショーン・リビングストンやデイビッド・ウエストがつなぎ、徐々にリードを広げていった。何とかキャブスは点差を1ケタまで持ち込むものの、ウォリアーズはバランス良く得点していく。残り3分32秒でニック・ヤングの3ポイントが決まるとウォリアーズは113-99とリードを14点に広げ、最終スコア118-108とし、今季のキャブス戦を2戦負けなしとした。

 ウォリアーズはデュラントがゲームハイタイの32得点を奪い、5リバウンド8アシスト3スティールと大活躍。カリーが23得点8アシスト、ドレイモンド・グリーンが11得点16リバウンド9アシスト、トンプソンが17得点で続いた。キャブスはレブロンが32得点8リバウンド6アシスト3スティール4ブロックと縦横無尽な活躍を見せるも、両チーム最多となる8ターンオーバーを記録したように、レブロンの孤軍奮闘に思える場面があった。アイザイアが19得点4アシスト、ラブが17得点7リバウンドをマークしたが、キャブスはこれで今季2度目の4連敗と、なかなか抜け出せずにいる。

 試合前、ウォリアーズのスティーブ・カーHCは「相手チームにはレブロンがいる、このことを私は警戒していた。我々(ウォリアーズとキャブス)は過去3年連続でファイナルを戦ってきたが、彼は何が起ころうとも、(チームを)正しい状態に戻すことができるからね」と現地メディア『ESPN』へコメントしていた。そのレブロンから8つのターンオーバーを奪ったディフェンスが、この試合の勝因の1つと言っていいだろう。

 一方のキャブスは、レブロンがあと41得点で史上7人目となる通算3万得点ということがわかった。タロン・ルーHCは4連敗を喫したチームについて、イーストでベストチームであることを信じている。「なぜなら、うちのチームには世界最高の選手(レブロン)がいるからだ」と語っていたが、現状ではレブロン頼みな状況となっているのかもしれない。この状況を打開するには、5試合目となったウォリアーズ戦を見て「彼の動きはとてもいいよ」(ルーHC)と評価していたアイザイアだろう。しかし、アイザイアの復調で攻撃面こそパワーアップするものの、現在抱えているディフェンス面は改善できるのか微妙なのは明らか。今後トレードで戦力を入れ替える可能性もありそうだ。

 「現状の我々は、プレーオフが始まる時にふさわしいと呼べる状態ではない。明日プレーオフが始まるのならば、彼らは準備できているのだろう。だが我々は準備できているとは思えない」と試合後にレブロンは語った。はたして、レブロン率いるキャブスはプレーオフを迎える4月中旬に、どこまで進化しているのか。この試合を見た方ならば。誰もがそう思うはずだ。

レブロンはオールラウンドな成績でチームをけん引するも、キャブスを勝利へと導けず[写真]=Getty Images

【試合結果】
ゴールデンステート・ウォリアーズ 118-108 クリーブランド・キャバリアーズ(@クイックン・ローンズ・アリーナ)
GSW|35|22|36|25|=118
CLE|37|27|27|17|=108

モバイルバージョンを終了