2月1日(現地時間1月31日)、一昨季まで現役としてプレーしたラルール・バトラー(元ロサンゼルス・クリッパーズほか/享年38)が死去した。
複数の現地メディアによると、現地時間1月31日の早朝、カリフォルニア州で起きた自動者事故により、バトラーとその婦人であるリー・ラベールが亡くなったという。
2002年ドラフト2巡目全体53位でマイアミ・ヒートに指名されたバトラーは、201センチ97キロのスイングマンで、一昨季まで計13シーズンをプレー。通算809試合(先発は266試合)に出場し、平均21.3分7.5得点2.4リバウンドを記録。
02-03シーズンからヒートで3シーズンをプレーすると、05-06シーズンからはニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)へ移籍し4シーズン、その後クリッパーズやシカゴ・ブルズ、トロント・ラプターズ、インディアナ・ペイサーズ、ワシントン・ウィザーズ、サンアントニオ・スパーズでプレーした。
クリッパーズ在籍時の09-10シーズンには、全82試合(先発は64試合)に出場し、キャリアハイとなる平均11.9得点をマーク。2010年1月17日(同16日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、キャリアハイの33得点を挙げている(他にもう1試合記録)。
バトラー死去という悲しい知らせを知ったNBA。バトラーが所属していたチームをはじめ、元チームメートや友人だった選手たちが「R.I.P.(Rest In Peace/ご冥福をお祈りします)」などバトラーへメッセージを送っている。
ここでは、ヒート時代のチームメート、ドウェイン・ウェイド(現キャバリアーズ)のコメントを紹介したい。バトラーがデビューしてから1年後にNBA入りしたウェイドは、ルーキーとして臨んだメディアへのお披露目の際、とても緊張していたという。その時に「スール(バトラーの愛称)がいてくれた。彼が緊張をほぐしてくれたお陰で気楽になることができた。彼はすばらしい男だ。彼を必要とする人たちに対して、いつも近くにいてくれた。今日はスールのファミリー、彼の妻のファミリー、そしてNBAファミリーにとって悲しい日だ」と、自身のインスタグラムに投稿し、元チームメートであり友人のバトラーへの思いを語った。