1月26日(現地時間25日)のオクラホマシティ・サンダー戦に敗れた後、ワシントン・ウィザーズの大黒柱であるジョン・ウォールが左膝の負傷により約2か月の戦線離脱となった。
今季序盤にウォールが欠場していた期間で5勝6敗と負け越していただけに、ウィザーズは苦しむかと思われていたが、ウォール離脱後はなんと5連勝。初のオールスター選出を決めたブラッドリー・ビールを中心に、イースト上位のトロント・ラプターズやウエストでプレーオフ圏内をキープするサンダーをも下している。
We won our 4th game in a row last night! Highlights from our 115-98 win over Orlando.#WizMagic #DCFamily https://t.co/uUStUd4uEd
— Washington Wizards (@WashWizards) February 4, 2018
その好調の秘訣として挙げられるのが、ボールムーブだ。シーズン平均23.2アシストだったウィザーズが、5連勝の期間に残したアシストは平均32.2本と、一気に平均9本もアップしている。ビール、ウォールに次ぐプレータイムを得ているオットー・ポーターJr.はこう語る。
「以前もジョン不在の中、俺たちはプレーしてきた。別に新しいことをやろうとしているわけじゃない。俺たちはただ、ゲームプランを遂行しているんだ。皆でプレーすること、ボールムーブメント、そしてチームディフェンスをね」と現地メディア『ESPN』に話した。
チームをけん引するビールは「ジョンのようなオールスター選手がいて当たり前だなんて思っちゃいけないんだ。彼がチームにもたらしてくれるものは計り知れない。それでも、彼が離脱したあとも俺たちはチームケミストリーをキープできているし、ゲームプランを遂行すべく機能できている」とコメントを残した。
ウォール自身もチームが好調なことに驚いてはいないようだ。
「彼らは毎日、ハードにプレーしている。俺たちのモットーは近くによりノーマークな選手がいれば、何であろうとパスを出すことをモットーとしてきた。俺たちは今季の序盤もいいボールムーブができていた。ただ単にショットを決められなかっただけなんだ。(離脱後に)チームメートがステップアップしていると思う。スタート陣も、セカンドユニットもすごくいいプレーができていると思う」とウォールは言う。
といっても、ポイントガードが離脱後にチームのアシスト数が増えて連勝していることで、ウォール自身は周りの意見にショックを受けたという。
「(俺がいなくなって)『ボールがとてもうまく回っている』と聞いた時は、一種のショックを受けたよ。プライドが傷つけられたような気分だった。でも、俺よりもチームメートたちが沢山点をとることはうれしいこと」と心境を語った。
ウォール離脱後、先発ポイントガードを務める2年目のトーマス・サトランスキーが平均5.8アシストを挙げているほか、チーム全体でアシスト数が増えているのは良い傾向と言っていい。
2月7日(同6日)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で敗れてしまい、連勝は5でストップした。それでも、ウィザーズはイースト4位へと順位を上げている。後半戦もこのまま白星先行でいきたいところだ。