“親子得点ランキング”のトップはジョー&コービーのブライアント親子
2月15日(現地時間14日)に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦。第1クォーター終了間際にエバン・ターナーからスティールを奪ったゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーがブザー直前にレイアップを決めた。
この得点により、カリーと父デルの合計得点が、父リックと息子ブレントによるバリー親子の合計得点を超え、“親子得点ランキング”で3位に浮上。ブレイザーズ戦でカリーは17得点したことで、父デル(1万2,670得点)とカリー(1万4,230得点)の合計は2万6,900得点にまで達した。
バリー親子が残した記録は合計2万6,883得点。リック(元ウォリアーズほか)は下手投げフリースローなどで有名な敏腕シューターで、通算1万8,395得点をマーク。息子のブレント(元シアトル・スーパーソニックスほか)は、NBA入り当初は高い身体能力を活かしたランニングプレーを中心に得点し、キャリア中盤からは3ポイントシュートの得意なコンボガードとして活躍。通算8,488得点を残している。
ちなみに、NBAでプレーしたリックの息子はブレントの他に2人いる。兄ジョンはミルウォーキー・バックスなどでプレーしたいぶし銀のロールプレーヤーで、弟ドリューはアトランタ・ホークスなどでプレーした実績を持つ。だがブレントが最もNBAで活躍していたため、残念ながら対象外となった。同様に、ダラス・マーベリックスに所属するカリーの弟セスは、昨季まで通算1,200得点しているが、今季は足のケガにより1試合もプレーしていない。兄ステフィンとは比較にならないため、こちらも対象外となっている。
では、このランキングでカリー親子を超えるのはどの親子なのか? 上位2組は親と子、いずれかが大量得点を残したレジェンドということがわかった。
まず2位は、合計2万7,218得点を残した父ドルフと息子のダニーによるシェイズ親子。ドルフは1950年代と60年代を中心に、シラキュース・ナショナルズなどでプレーし、通算1万8,438得点を記録。フリースローのうまさにも定評があったビッグマンで、バスケットボール殿堂入りも果たしたレジェンドである。一方息子のダニーは、デンバー・ナゲッツなどでプレーしたブルーカラータイプのビッグマン。スコアラーではなかったものの、キャリア18シーズンをプレーし、8,780得点をマークした。
そしてトップは父ジョーと息子コービーによるブライアント親子。コービーがロサンゼルス・レイカーズでプレーしたキャリア20シーズンで積み上げてきた3万3,643得点だけでもトップなのだが、父ジョーもフィラデルフィア・セブンティシクサーズなどでプレーし、通算5,252得点、計3万8,895得点を残した。
今後はシャック、レブロン、ウェイドも参戦で競争激化?
今季ここまで平均26.6得点を残しているステフィン・カリーが、今後も順調に得点を重ねていけば、今季中にシェイズ親子を上回ることはほぼ確実。だがブライアント親子の記録を超えるのは並大抵のことではないだろう。しかも、この“親子得点ランキング”は、これからますます激しい競争となる可能性を秘めている。
今後10年の間に、通算2万8,596得点したシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)や、先月通算3万得点を突破したレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)、通算2万得点以上を記録するドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)の息子たちがNBA入りしている可能性が十分あるからだ。
そう考えると、二世選手たちによる競争も、これから先、十分注目に値するのではないだろうか。