2018.02.16

【NBA】記憶に残るオールスターゲーム編⑤、レイカーズのスーパーデュオがダブルMVPを獲得した2009年/オールスター特別企画⑭

MVPをダブル受賞したシャック(左)とコービー(右)[写真]=Getty Images
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2月19日(現地時間18日)にロサンゼルスのステープルズ・センターで行われる「NBAオールスターゲーム2018」。先月、オールスターの出場選手ならびにロースターが発表され、開催が刻一刻と近づいてきている。バスケットボールキングでは、67回目となるオールスター出場選手紹介に加え、オールスターにまつわる記録や大盛り上がりしたイベント、印象的なゲームなども順次お届けしていく。

<オールスター特別企画⑭>
記憶に残るオールスターゲーム編⑤、レイカーズのスーパーデュオがダブルMVPを獲得した2009年

 今回は、2009年のオールスターゲームを紹介しよう。シャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)にとって、最後となった球宴は、レイカーズ在籍時の相棒コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)と約5年ぶりの共演となり、そろってMVPを獲得した。

■イースタン・カンファレンス出場選手一覧(所属は当時のもの/太字はスターター)
ドワイト・ハワード(オーランド・マジック)
レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)
ドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)
ケビン・ガーネット(ボストン・セルティックス)
アレン・アイバーソン(デトロイト・ピストンズ)

ジョー・ジョンソン(アトランタ・ホークス)
ラシャード・ルイス(オーランド・マジック)
ポール・ピアース(ボストン・セルティックス)
レイ・アレン(ボストン・セルティックス)
デビン・ハリス(ニュージャージー・ネッツ)
モー・ウィリアムズ(クリーブランド・キャバリアーズ)
ダニー・グレンジャー(インディアナ・ペイサーズ)
※出場選手変更(ケガのため)
ジャミア・ネルソン(オーランド・マジック)→レイ・アレン
クリス・ボッシュ(トロント・ラプターズ)→モー・ウィリアムズ

2009年オールスター、イーストの出場選手たち[写真]=Getty Images

■ウエスタン・カンファレンス出場選手一覧(所属は当時のもの/太字はスターター)
コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)
クリス・ポール(ニューオリンズ・ホーネッツ)
アマレ・ストウダマイヤー(フェニックス・サンズ)
ティム・ダンカン(サンアントニオ・スパーズ)
ヤオ・ミン(ヒューストン・ロケッツ)

ブランドン・ロイ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
トニー・パーカー(サンアントニオ・スパーズ)
チャウンシー・ビラップス(デンバー・ナゲッツ)
パウ・ガソル(ロサンゼルス・レイカーズ)
デイビッド・ウェスト(ニューオリンズ・ホーネッツ)
ダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)
シャキール・オニール(フェニックス・サンズ)

2009年オールスター、ウエストの出場選手たちとコーチ陣[写真]=Getty Images

シャックが2年ぶりの選出、ボストンの“ビッグ3”が集結

 2007年にヒートの一員として選出されたシャックが、サンズの一員として2年ぶりにオールスターの舞台へ復帰。レイカーズのコービーは、直近5シーズンで初となるチームメート(ガソル)とのオールスターを迎えていた。

 イーストでは、08年にNBAを制したセルティックスの“ビッグ3”、ガーネット、ピアース、アレンがロースター入り。ハリス、ウィリアムズ、グレンジャーは、それぞれのキャリアにおいて、最初で最後のオールスターとなった。

思わぬ形でシャックが登場し、会場全体に衝撃が走る

 「今回が俺にとって最後のオールスターになると思っていた。だから俺自身にとっても、ファンにとっても忘れられないものにしたかったんだ」

 ゲーム終了後にシャックが複数の現地メディアへ語ったように、シャックは最後のオールスターを心から楽しもうとしていた。

 シャックは選手紹介などを行うイントロダクションに、「JabbaWockeeZ(ジャバウォーキーズ)」と共にステージへ現れた。そこでキレのあるダンスを披露し、選手やファンを楽しませたのである。

意外性たっぷりのダンスパフォーマンスを見せたシャック[写真]=Getty Images

 マスクで顔を隠していたものの、216センチの巨漢だったこともあり、すぐに正体が明らかとなったが、見事なパフォーマンスを見せた。

レブロン&ウェイドのイースト×シャック&コービーのウエスト

 03年ドラフト組のレブロンとウェイドは、すでに所属チームで大黒柱として君臨しており、オールスターでも堂々たるプレーを披露。スーパースターの風格さえも漂うようなオーラで躍動し、レブロンが20得点、ウェイドは18得点を記録した。08年のファイナルMVPピアースも18得点を挙げる活躍で若手を援護した。

すでにイーストを代表する選手となっていたレブロン[写真]=Getty Images

 一方のウエストは、先発のコービーがダンクにレイアップ、ジャンパーなどで得点を挙げると、ベンチから登場したシャックはダンクやフックショットのみならず、ドライブを見せるなど絶好調。結局、コービーはゲームハイの27得点、シャックは約11分のプレータイムでフィールドゴール9投中8本も成功させ、17得点をマーク。そのほか、ストウダマイヤーが19得点、ポールが14得点14アシスト、ロイとパーカー、ガソルがそれぞれ14得点を挙げるなど、バランスの良さを見せつけた。

ゲームハイの27得点を挙げたコービー[写真]=Getty Images

ウエストが後半に突き放し、LAの最強デュオがMVPをダブル受賞

 このゲーム、前半こそ72-67でウエストが5点リードの展開となったものの、後半に入ってウエストが74-52とスパークをかけ、最終スコア146-119でウエストが制した。

 MVPに輝いたのは、ウエストを勢いに乗せるプレーを何度も見せたコービーとシャック。レイカーズで2000年から3連覇を成し遂げた両雄が同時受賞となった。試合後、シャックは複数の現地メディアに対してこんな言葉を残している。

 「今夜はまるで昔に戻ったかのようだった。あの頃が懐かしいね。特にピック&ロールをしようとしていた時、彼(コービー)はよく俺のことを探そうとしてくれたよ」。

豪快なダンクを連発し、ウエストを勢いづけたシャック[写真]=Getty Images

 外交的なシャックと内向的なコービー。対照的な性格だったため、2人は決して仲が良かったわけではなかった。何度もケンカしたし、メディアを通じて文句を言い放ったことも多々あった。メディアからはスター同士の争い(スター・ウォーズ)として頻繁に報道されるなど話題に事欠かなかった。

 それでも、2000年代序盤に彼らがコート上で見せたプレーは、まぎれもなくリーグ最強だった。02年のNBAファイナルでニュージャージー・ネッツをスウィープで退けて3連覇を達成した時は、「どこまで優勝し続けるのか?」と思わせるほど、圧倒的な強さを誇っていた。

 しかし、04年のNBAファイナルでデトロイト・ピストンズに1勝4敗で敗れると、2人の関係は修復不可能となり、シャックはヒートへトレード。そこでLAが誇った史上最高級のダイナミックデュオは解体となった。

 今では友人関係を築いているというシャックとコービー。ロサンゼルスで開催される今年のオールスターでは両者による対談も行われるため、当時のハイライトシーンが何度もSNSをとおして拡散されるだろう。

 シャックがヒートへ移籍した当初、2人の仲は険悪そのもので、クリスマスゲームでも敵対心にあふれていた。そんな2人の関係をポジティブに変えたきっかけの1つが、2009年のオールスターだったのである。

満面笑顔で記念撮影に応じたシャック(右)とコービー(左)[写真]=Getty Images