【NBA】キャブス戦で鮮やかなフェイドアウェイジャンパーを決めたジョエル・エンビード「まるでコービーみたいに感じた」

エンビードはシクサーズ躍進の立て役者の1人[写真]=Getty Images

歴代屈指の使い手コービーをほうふつとさせるフェイドアウェイジャンパー

 3月2日(現地時間1日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズがクリーブランド・キャバリアーズと対戦。レブロン・ジェームズがゲームハイの30得点に9リバウンド8アシストを挙げる中、108-97でシクサーズが勝利し、連敗を2でストップさせた。

 シクサーズではオールスターに選出されたジョエル・エンビードが17得点14リバウンド6アシスト、ベン・シモンズが18得点9リバウンド8アシスト、JJ・レディックが4本の3ポイントシュート成功を含むチームトップの22得点、ダリオ・シャリッチが16得点9リバウンドを記録し、バランスの良いオフェンスでキャブスを攻略している。

 この試合で、エンビードはシクサーズを勝利へと決定づけるかのような見事なショットを決めている。左ローポスト付近でボールを受け取ると、ラリー・ナンスJr.ジョーダン・クラークソンのカバーをあっさりとかわし、ターンアラウンドのフェイドアウェイジャンパーをネットへ突き刺した。

 213の長身ながら、エンビードが見せたこのプレーは、まるでペリメーターの選手が勝負どころで見せる必殺技のように映った。そして、どうやらエンビードも同じようなことを感じていたようだ。試合後、現地メディア『Basketball Insiders』へエンビードはこのように話していた。

 「ダブルチームが来たけど、俺はすでにフェイドアウェイ(ジャンパー)をしようとしていた。もうまるでコービー(・ブライアント/元ロサンゼルス・レイカーズ)にでもなったかのようにショットを放ったよ。そしたら見事に決まったんだ。彼ら(キャブスのディフェンダーたち)に対して、俺はリーグの、いや世界におけるベストプレーヤーの1人なんだと確信させたのさ」。

コービーは歴代屈指のフェイドアウェイの使い手と称されている[写真]=Getty Images

 世界のベストプレーヤーの1人かどうかは別として、エンビードの存在は相手チームに脅威を与えているのは間違いない。屈強な肉体を持ち、1990年代のビッグマン全盛だった頃のアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)を連想させるポストプレーやドライブ、さらにはアウトサイドシュートまでこなせるオールラウンダーだからだ。

 この試合を終えて、エンビードは平均31.2分に出場し、23.7得点11.1リバウンド3.2アシスト1.8ブロックをマークしている。エンビード本人にとっては、“プロセス(物事が進む過程)の1つ”と言い切るかもしれないが、リーグ屈指のビッグマンへと成長しているのは確かなようだ。

敵地の中、自らの右腕で貴重な得点を挙げたエンビード。ベストプレーヤーへと成長できるか楽しみである[写真]=Getty Images


 すると自身のインスタグラムでレブロンとのプレー写真を投稿したエンビード。「このゲームをプレーしてきた中でベストな選手と戦うことは、いつだってすばらしい時間さ」とコメントを残していた。

 SNSを活用して偉大な先輩(レブロン)をリスペクトする姿勢も、自身の好感度を上げていると言えるだろう。

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