2018.03.06

【NBA COLUMNS from LA】ホークス再建へ、金色好きのシュローダーが背負う覚悟

低迷するホークスの今後を担うデニス・シュローダー[写真]=Getty Images
ロサンゼルス在住。1995年に渡米、現在は通信社の通信員として、MLB、NBAを中心に取材を行っている。

 3月1日(現地時間2月28日)、フィリップス・アリーナで行われたアトランタ・ホークスvsインディアナ・ペイサーズの一戦。第4クォーター終盤で99-95とわずか4点リードから、ホークスのデニス・シュローダーがエンジンを加速させた。

 シュローダーは残り1分40秒にドライビング・レイアップでこの試合9点目を挙げると、101-99と2点差に追いあげられた同44秒には、ディフェンダーにぴったりとつかれながらもゴール下へ切りこんでレイアップを沈めた。その18秒後、再びドライビング・レイアップを決めて105-99。同15秒には2本中1本のフリースローを決めて、ホークスを勝利に導いた。

 次戦のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では、104-111の試合終了残り39秒にドリブルでディフェンダーを抜き、そのままゴール下にドライブしてレイアップ。同20秒にはフリースローを3本決めて5連続得点を記録し、2点差まで追いあげた。最後は109-114で敗れたが、あと少しでアップセットを起こす奮闘ぶりだった。

 昨季まで10年連続プレーオフに進出し、3年前の2014-15シーズンではイースタンカンファレンス決勝を戦ったホークス。しかし、完全な再建期に突入した今季は5日(同4日)時点で20勝44敗と同カンファレンス最下位に沈んでいる。そのチームにおいて、在籍5年目のシュローダーは2番目のベテランでリーダーでもある。

現在24歳のシュローダーは2013年からホークスに在籍[写真]=Getty Images

「チームは昨季までとは全然違う。全く新しいグループで、システムも少し変わった。僕はリーダーとして、チームメートが自分に続いて奮起するように全力で戦い続けなければならない」とシュローダー。実はトラッシュトークでも有名で、マイク・ブーデンホルザーヘッドコーチから「(黙々とプレーする)カワイ・レナード(サンアントニオ・スパーズ)を見習え」と注意されたこともある。しかし、本人に言わせると「自分からはやっていない。やらないようにしている。でも言われたら言い返す」と強気だ。自らの母国であるドイツの選手は「トラッシュトークはしない」のだと言う。「でもアメリカの選手は勝ち気で闘争心を露わにする」とシュローダー。トラッシュトークの良し悪しは別にして、勝負への情熱を表に出すことでチームメートを鼓舞しようとしている。

 シュローダーといえば、一部をゴールドに染めた髪がトレードマーク。美容室を経営していた母親のアイディアからだが、母親が小さい頃から金のペンダントなど金色のものを与えてくれたことから金を好むようになり、何でも金色でそろえていることでも有名。愛車も金に染めていたのだが、「目立ちすぎるので黒に変えた」そうだ。

 しかし、それよりも手に入れたい金色のものがある。優勝トロフィーだ。 現時点では現実味は薄いが、「それを目標としない選手などいない。そのために上手くなりたいと思うし、チームも編成を続ける。これからだ」。

 最高の金を目指して、強気な24歳は前へ突き進む。

文=山脇明子