2018.03.09

【NBA】2002年ウエスト決勝の主役、シャックとウェバーが共演し、キングス敗戦の理由を言及

00年代序盤にウエストの覇権を争ったシャック(左)とウェバー(右)[写真]=Getty Images
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02年ウエスト決勝は00年代屈指の好シリーズ

 2002年のプレーオフ。ウエスタン・カンファレンス・ファイナルは、リーグトップの61勝21敗を挙げたサクラメント・キングスと、リーグ2位タイとなる58勝24敗を挙げ、3連覇を狙う王者ロサンゼルス・レイカーズが激突した。

00年から02年のプレーオフで、シャック(右)率いるレイカーズとウェバー(左)擁するキングスは3年連続で激突[写真]=Getty Images

 シリーズは初戦にレイカーズが勝利したものの、キングスは翌第2戦から2連勝と巻き返し、第4戦では第2クォーター途中に24点もの大量リードを奪っていた。しかしホームのステープルズ・センターからブーイングを浴びたレイカーズが息を吹き返し、徐々に反撃を開始。終盤は接戦となる中、最後はロバート・オーリー(元レイカーズほか)が劇的な逆転3ポイントブザービーターを鮮やかに決め、レイカーズが2勝2敗のタイに持ち込む。

 キングスのホーム、アルコ・アリーナで行われた第5戦では、1点を争う僅差の展開の中、クリス・ウェバーが見事なスクリーンを仕掛け、マイク・ビビー(共に元キングスほか)が値千金のプルアップジャンパーをねじ込み接戦を制し、キングスが王手をかけた。

 負けられないレイカーズは第6戦、シャックことシャキール・オニール(元レイカーズほか)が41得点17リバウンド、コービー・ブライアント(元レイカーズ)が31得点11リバウンド5アシストと両輪が大爆発し、レイカーズが逆王手。

 勝ったチームがNBAファイナルへ進むことのできる第7戦は、キングスのホームで行われた。異様な雰囲気と共に、目に見えないプレッシャーが渦巻いたこの試合は、延長にもつれる大激戦となったものの、最後はコービーのフリースローで王者レイカーズが勝ち切り、シリーズに終止符を打った。

 02年のNBAファイナルは、レイカーズがジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)率いるニュージャージー・ネッツを相手に4連勝であっけなく幕を閉じたことから、レイカーズとキングスによるウエスト決勝は、“事実上のNBAファイナル”となったのである。

現役引退後、ウェバ-がジョークを交えて敗因を語る

 あれから約16年が経過し、両チームの主軸を務めたシャックとウェバーが、TNTのNBA番組『Players Only』で共演。その中で、当時を振り返るシーンがあった。

現役引退後、シャック(左端)とウェバー(右端)はコメンテーターとして活躍中[写真]=Getty Images

 両チームとも激しい戦いを演じてきたのだが、実は当時からレイカーズに有利な判定が多いと現地の各メディアから批判が出ていた。試合序盤に限らず、終盤になってもキングスの選手へファウルをコールされることもあり、レイカーズのフリースローへと試合が進んでいくシーンが頻繁にあったため、選手やコーチ、メディアだけでなく、ファンからもブーイングの嵐が止まなかった。

 それもあってか、ウェバーはシャックに対し、「あの時の第7戦に俺たちが負けたのは、汚いコールをした審判のせいだったのさ」と切り出し、両者は笑顔を交えて当時を振り返っていた。

 もちろん、今となっては結果を変えることはできない。ただ審判への批判は現地の新聞にも記載されており、「シャックとコービー、そして3人の審判。この最強チームを打ち負かすことのできるチームはリーグに存在しない」といった皮肉が見出しを飾るほど、審判のコールへのバッシングは厳しいものがあったのである。

 ウェバー自身も今だからこそ、その件をジョークにして、しのぎを削ったシャックに対して笑って話し合えたのだろう。

 ちなみに、ウェバーは1993年ドラフト1巡目全体1位でオーランド・マジックに指名された直後、アンファニー“ペニー”ハーダウェイ(元マジックほか)とのトレードでゴールデンステート・ウォリアーズへとトレードされた過去がある。シャックはその前年にドラフト全体1位指名でマジックに入団していたため、両者はチームメートとなる可能性があったのだ。

マジックでチームメートとなる可能性があった若かりし頃のシャック(右)とウェバー(左)[写真]=Getty Images

 結局、NBAのコートでシャックとウェバーという才能豊かなビッグマン同士がコンビを組むことはなかった。それでも、現役引退後にレジェンドとしてNBA番組で共演し、現役時代について語り合うシーンは、当時を知るファンならば、感慨深いのではないだろうか。