2018.04.15

1回戦プレビュー Part.6 キャバリアーズ×ペイサーズ/プレーオフ特別企画⑬

キャブスのレブロン(左)とペイサーズのオラディポ(右)[写真]=Getty Images
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4月15日(現地時間14日)から、計16チームによる今シーズンの王座を懸けた激闘、「NBAプレーオフ2018」が幕を開けた。そこでバスケットボールキングでは、プレーオフ出場チームやシリーズ勝敗予想に加え、これまでのプレーオフにおける名シーンや印象的なシリーズ、ゲームなども順次お届けしていく。

<プレーオフ特別企画⑬>
ファーストラウンド プレビュー Part.6
クリーブランド・キャバリアーズ×インディアナ・ペイサーズ

■2017-18シーズン成績
キャバリアーズ>50勝32敗(イースタン・カンファレンス4位)
ペイサーズ>48勝34敗(イースタン・カンファレンス5位)

■2017-18シーズン直接対決戦績
ペイサーズが3勝1敗でリード

■キャバリアーズ

レブロンを軸に据えたオフェンス力が最大の武器

 キャリア15シーズン目の33歳、レブロン・ジェームズがけん引するキャブスは、オフェンス力を武器に50勝を積み重ねてきた。

 制限エリア内(リム付近)では68.5パーセントという高いシュート成功率を誇り、レブロンは総得点(2,251)のうち、約半分にあたる1,068得点(リーグトップ)を稼いだ。成功率もリーグ2位(75.2パーセント)と、アンストッパブルなスコアラーとして君臨。

 3ポイントシュートでは、リーグ6位の成功率(37.2パーセント)とリーグ3位の成功数(平均12.0本)をマーク。ケビン・ラブやカイル・コーバー、JR・スミス、ジョーダン・クラークソンといったスナイパーたちがリングを射抜くことで、破壊力のあるオフェンスを見せている。リーグ5位(110.6)というオフェンシブ・レーティングが、このチームの最大の強みとなっている。

 キャブスにとって不安材料なのは、2月のトレードでロースターを入れ替えたことによるプレーオフの経験不足とディフェンス。ジョージ・ヒルは83試合という豊富なプレーオフ経験があるものの、ロドニー・フッドは昨季ユタ・ジャズでプレーした11試合のみ。ジョーダン・クラークソンとラリー・ナンスJr.に至っては、今季がプレーオフデビューとなる。ラッキーボーイとして活躍できればいいのだが、思わぬスランプに陥ってしまうと、オフェンス力ダウンにつながるため、心配の種となっている。また、今季のディフェンス面における数字はリーグ下位レベル。特にペイント内における被フィールドゴール成功率がリーグ26位の58.0パーセントというのは、プレーオフを勝ち進むためには改善がマスト。

レブロン、ラブに次ぐソット試投数を誇るクラークソン。初のプレーオフでどのような活躍ができるか注目[写真]=Getty Images

■ペイサーズ

勝負どころのディフェンスで勝利を呼び込む

 開幕前の下馬評は低評価だったものの、今季のペイサーズはビクター・オラディポがクローザーとして急成長を遂げ、全体的に粘り強いチームとなってプレーオフ出場を決めた。

 スターターを構成するのはダレン・コリソン、オラディポ、ボーヤン・ボグダノビッチ、サディアス・ヤング、マイルズ・ターナー。ベンチにはコリー・ジョセフ、ランス・スティーブンソン、ドマンタス・サボニス、トレバー・ブッカー、アル・ジェファーソンといった堅実な選手を多くそろえており、なかなかの選手層を誇る。

オフェンスの基点となるオラディポは、ドライブから得点やアシストを生み出している[写真]=Getty Images

 今年1月13日(同12日)のキャブス戦では、20得点以上のビハインドを背負うも見事逆転勝利。今季は20得点以上の点差がついた試合でリーグトップタイとなる3試合も勝利を収めてきた。

 その最大の要因はディフェンスにある。特に残り5分で5点差以内というクラッチ・シチュエーションにおけるペイサーズのディフェンスは、100ポゼッションあたりの失点がわずか97.0でリーグトップ。3点差以内の接戦で11勝2敗、延長戦では3戦無敗という勝負強さも光る。キャブスとのシリーズを制するための最低条件は、このディフェンスにほかならない。

■シリーズ予想 キャバリアーズ 4-1 ペイサーズ

レブロンがエンジン全開ならばスウィープ勝利か

 このシリーズはキャブスのオフェンス、またはペイサーズのディフェンス。このどちらかが相手を上回ったチームが勝ち上がることとなる。

 キャブスは第3クォーター終了時点でリードしていた試合は、39戦無敗を誇り、自慢のオフェンス力で相手をねじ伏せている。接戦に持ち込みたいペイサーズとしては、嫌なデータと言っていい。

 さらに、ペイサーズのペイント内における被フィールドゴール成功率は58パーセントでリーグワースト2位。レブロンが最も得意とするエリアで簡単に得点を許してしまうと、キャブスの思うつぼとなってしまう。

一度制限エリアに侵入したレブロンは、アンストッパブルなスコアラーと化す[写真]=Getty Images

 レブロンとマッチアップするのはボグダノビッチとスティーブンソンがメインとなる。シーズン中の対戦で50パーセント以上の確率でショットを決められているため、ダブルチームも必要になってくるかもしれない。

 ペイサーズではオラディポの攻防両面における活躍と、ターナーの爆発がポイント。特にターナーがキャブスのフロントラインに対してアグレッシブに攻め込むことに成功すれば、ペイサーズ勝利への近道となるはずだ。

ターナーがペイント内で得点を量産できれば、ペイサーズ有利な展開に持ち込めるだろう[写真]=Getty Images

 また、今季の3ポイントシュート成功率(46.8パーセント)とA/TO(アシスト/ターンオーバー比率)でリーグトップ(4.28)となったコリソンが、ペイサーズの先輩かつ11-12シーズン終盤に先発の座を奪われたヒル相手に、どのようなプレーを見せるかにも注目したい。

 シリーズはレブロンのパフォーマンス次第となる。もし仮にペイサーズの若手選手たちがレブロンやキャブスのベテラン選手たちに委縮してしまうのであれば、スウィープ負けとなる可能性もあると言っておこう。