2018.04.19

“キング”レブロンが46得点! キャブス勝利でペイサーズとのシリーズは1勝1敗へ

プレーオフで20度目となる40得点以上をたたき出したレブロン[写真]=Getty Images
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試合最初の約5分でレブロンが16得点とスパーク!

 4月19日(現地時間18日)、クリーブランド・キャバリアーズ(0勝)とインディアナ・ペイサーズ(1勝)のシリーズ第2戦が、キャバリアーズのホーム、クイックン・ローンズ・アリーナで行われた。

 初戦では第1クォーターからアウェーのペイサーズが33-14と19点のリードを奪ったが、この日はホームのキャブスが序盤からスコアリングショーを展開。

 主役はもちろん、レブロン・ジェームズだ。まずはプルアップジャンパーで先取点を挙げると、リング下や3ポイントシュートをねじ込むなど、第1クォーター残り8分29秒までで一挙13連続得点。キャブスに13-0と大量リードをもたらした。

 ペイサーズはボーヤン・ボグダノビッチのフリースローでようやく1点を返すも、レブロンの3ポイントシュートがリングを突き刺し、16-1とさらにリードを広げる。ペイサーズはマイルズ・ターナーの活躍で徐々に点数を伸ばすも、レブロンがこのクォーターだけで20得点をマークし、第1クォーターはキャブスが33-18と、15点リードで終える。

 第2クォーター、ペイサーズはエースのビクター・オラディポがけん引し、キャブスとの点差を縮めていく。コリー・ジョセフの4連続得点が決まって同クォーター残り7分14秒でペイサーズが7点差(31-38)の射程圏内まで詰め寄る。残り5分33秒、ランス・スティーブンソンのレイアップが決まると、キャブスのリードは4点(39-35)まで縮まっていた。

オラディポは22得点を挙げたものの、ターンオーバー6回を記録してしまった[写真]=Getty Images

 ホームでの連敗は避けたいキャブスは、そこからケビン・ラブが5連続得点、レブロンのダンクをはさんで、カイル・コーバーが2本の3ポイントシュートを成功させてリードを広げていった。残り1分15秒からレブロンが6得点と集中砲火を浴びせ、前半は58-46と、キャブスの12点リードで終える。レブロンは前半だけでキャブスの総得点のうち半分を占める29得点をマーク。

 後半に入ると、ペイサーズはオラディポとサディアス・ヤングが先陣を切って追撃。第3クォーター残り7分には10点差(58-68)まで追い上げ、その後もオラディポやターナーが加点し、残り3分42秒には5点差(65-70)に縮まった。しかし、レブロンのフリースローとジャンパーでキャブスはリードを広げる。残り2分1秒から同クォーター終了までは、両チームのスコアが動かない硬直状態で、74-67のキャブス7点リードで最終クォーターへ。

 第4クォーター。ペイサーズのトレバー・ブッカーの3ポイントプレーが決まるなど、ペイサーズは4点ビハインドまで追い上げるも、ラブの長距離砲が決まるなどキャブスも応戦。残り8分50秒にレブロンがコートに戻ると、ドマンタス・サボニスがそのレブロンにフレグラント・ファウルを犯し、フリースローを与えてしまう。レブロンはその後も着実に加点し、残り6分46秒にはステップバック・ジャンパーをねじ込み、10点リード(88-78)をもたらす。

この日のレブロンはアンストッパブル。7割を超える高確率でショットを沈めていった[写真]=Getty Images

 粘るペイサーズは、点差を4点まで縮めるも、JR・スミスなどに得点を許し、なかなか追いつくことができない中、残り51.2秒にダレン・コリソンの3ポイントシュートが決まり、ゲームは1ポゼッション差へ。だが、ゲームを締めくくったのはレブロンだった。フリースロー4本を確実に決め、最終スコア100-97でシリーズ初白星を手にした。

殊勲者レブロンはスミスとコーバーのディフェンスを称賛

 キャブスはレブロンが総得点の約半分にあたる46得点12リバウンド5アシストと大活躍。フィールドゴール24投中17本を決め、“キング”健在を強烈に誇示した。ラブが15得点8リバウンド、コーバーが3ポイントシュートを4本決めて12得点と続いた。

 敗れたペイサーズでは、オラディポ22得点6アシスト、ターナーが18得点5リバウンド、コリソンが16得点5リバウンド6アシスト、スティーブンソンがベンチから10得点4リバウンド3アシストを記録している。

 ちなみに、レブロンがプレーオフで40得点以上を挙げたのはこれで20度目で、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の38度に次ぐ歴代2位。46得点というのは、マイアミ・ヒート在籍時の2014年、イースタン・カンファレンス・セミファイナル(対ブルックリン・ネッツ)第4戦で残した49得点以来の高得点。

49得点を挙げた試合では、16本のショットを決めたほか、フリースローを19本も獲得し、14本を成功させたレブロン[写真]=Getty Images

 『ESPN Stats and Info』によると、この日レブロンが試合最初の4分55秒間にマークした16得点は、過去20シーズンにおいては最多記録だという。さらに、第1クォーターだけで成功させたフィールドゴール9本は、フランチャイズ新記録となった。

 レブロンは試合後、複数の現地メディアに対してチームメートを称賛。

 「試合終盤、JR(スミス)と(カイル・)コーバーの働きが大きかった。JRはオラディポに対してフルコートでプレッシャーをかけ、(残り約3分には)スティールを奪って追加点を挙げてくれた。コーバーもディフェンス面で奮闘してくれた」。

 オフェンス面ではレブロンが孤軍奮闘している部分もあったが、ディフェンス面でチームメートが良い仕事をしたからこそ、キャブスは逃げ切りに成功したと言っていいだろう。

 1勝1敗となったこのシリーズ。第3戦はペイサーズのホーム、バンガーズライフ・フィールドハウスに会場を移して、21日(同20日)に行われる。

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