2018.04.19

最終クォーターだけで13得点を挙げた新人ミッチェルがジャズを勝利へと導く!

ゲームハイの28得点を挙げてジャズを勝利へと導いたミッチェル[写真]=Getty Images
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ミッチェルが試合最後の13分に20得点!

 4月19日(現地時間18日)、オクラホマシティ・サンダー(1勝)とユタ・ジャズ(0勝)のシリーズ第2戦が、サンダーのホーム、チェサピーク・エナジー・アリーナで行われた。

 第1クォーター序盤。左足のつま先を痛めたジャズの新人ドノバン・ミッチェルが、ラッセル・ウェストブルックからスティールを奪い、そのまま得点して先取点を挙げる。するとジャズはインサイドのルディ・ゴベアデリック・フェイバーズが加点し、同クォーター残り9分55秒で9-0とスタートダッシュに成功。

 対するサンダーはカーメロ・アンソニーの3ポイントシュートをはさんでウェストブルックがレイアップやジャンパーで6得点を奪い、残り8分6秒で9-9のタイスコアに引き戻す。そこから両チームによるシーソーゲームが始まり、サンダーはポール・ジョージやジェラミ・グラント、ジャズはミッチェルやフェイバーズ、リッキー・ルビオが加点。ジャズのダンテ・エクサムのブザービーターが決まり、同クォーターを終えて26-25、ジャズが1点をリードした。

19得点13アシストでサンダーを引っ張ったウェストブルックだが、ショットは19本のうち7本のみの成功に終わった[写真]=Getty Images

 第2クォーター。ジャズはジョナス・ジェレブコが先制するも、ジョージが4ポイントプレー、レイモンド・フェルトンが3ポイントシュートを決めて、サンダーが4点をリード(32-28)。ジャズも負けじと応戦し、同クォーター残り8分17秒にフェイバーズのフリースローで34-34の同点にした。するとルビオ、ジョー・イングルズの連続3ポイントシュートが決まり、ゲームはジャズの6点リードに切り替わる。前半はそのままジャズがリードを保ち、53-46で試合を折り返す。

 第3クォーター。両チームが交互に点を取り合い、ジャズ優勢のまま時間が経過。同クォーター残り7分30秒にウェストブルックの得点で4点差(58-62)とするも、ルビオが3ポイントシュートを決めてジャズが応戦。

 しかし、残り6分13秒からウェストブルック、ジョージ、カーメロを軸に19-0のランで77-67とし、10点をリードした。するとジャズはミッチェルが同クォーター残り約1分間に7点を挙げ、サンダーのリードを5点(79-74)に縮めて最終クォーターへ。

アグレッシブに攻め込んだミッチェル。9本のフリースローを獲得し、8本を決めた[写真]=Getty Images

 第4クォーター。ミッチェルはここでも驚異のスコアリングマシンぶりを発揮。このクォーターだけで13得点をたたき出す猛攻でジャズのオフェンスをけん引し、逆転に成功する。同クォーター残り2分23秒でウェストブルックがフリースローを決め、サンダーが2点差まで詰め寄るも、ミッチェルが4連続得点を挙げてリードを6点に広げる見事なプレーを披露。最終スコア102-95とし、ジャズがアウェーで貴重な1勝をもぎ取った。

チームとして勝利をつかんだジャズ

 勝利したジャズはミッチェルがゲームハイとなる28得点6リバウンド、ルビオが5本の3ポイントシュート成功を含む22得点7リバウンド9アシスト、フェイバーズが20得点に加え、8本のオフェンシブ・リバウンドを含む16リバウンド、ゴベアが13得点15リバウンド3ブロックと活躍。

 敗れたサンダーでは、ウェストブルックが19得点9リバウンド13アシスト4スティール、ジョージが18得点10リバウンド3ブロック、カーメロが17得点9リバウンドを挙げるも、第4クォーターにリードを守り切れず、黒星を喫した。

 ジャズのミッチェルは、初のプレーオフをプレーする新人ながら、最初の2戦で55得点と大暴れを見せている。『NBA History』によると、ルーキーがプレーオフ最初の2試合で55得点以上を挙げたのは、1990年のデイビッド・ロビンソン(元サンアントニオ・スパーズ/57得点)以来。『ESPN Stats & Info』によれば、ガードとしては85年に53得点を挙げたマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)を超える史上最多記録だという。

 ミッチェルはこの試合、3ポイントシュートは7本すべてをミスしていた。試合中にゴベアから、ジャンパーを狙うようにアドバイスを受けたという。試合後、現地メディア『AP』に対して、このように語っていた。

 「彼(ゴベア)は3ポイントのことを教えてくれた。だから僕は、窮地を抜け出そうとした。リムへ果敢にアタックするようにしたんだ」。

 チームとして互いを支え合う、ジャズらしい戦いぶりで、勝利を手にしたのである。

左からフェイバーズ、ミッチェル、ルビオ、ゴベア。主力選手たちがそろって試合後の会見に登場したジャズ[写真]=Getty Images


 
 一方、ウェストブルックは「もっとアグレッシブにならなければならない。俺たちのショットはしだいに落ちていった。シーズンをとおして、彼ら(ジョージとカーメロ)をすばらしいスコアラーとして信頼してきた。これからも続けていくだけさ」という言葉を残した。

 サンダーとジャズのシリーズは、ジャズが勝利したことで1勝1敗。第3戦は、ジャズのホーム、ビビント・スマート・ホーム・アリーナにて22日(同21日)に行われる。

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