2018.04.26

ホームに戻ったラプターズがウィザーズを下してイースト準決勝進出に王手!

デローザン(左)はゲームハイとなる32得点の活躍で、ラプターズを勝利へと導いた[写真]=Getty Images
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第4Q終盤の12連続得点でラプターズが制す

 4月26日(現地時間25日)、トロント・ラプターズ(2勝)とワシントン・ウィザーズ(2勝)のシリーズ第5戦が、ラプターズのホーム、エア・カナダ・センターで行われた。

 フランチャイズ史上最多勝(59勝)を挙げた今季のラプターズは、リーグで唯一3連敗以上を喫していないチームだった。シーズン中に2連敗したあとの5試合で無敗を誇っており、この試合においても1つのポイントとなった。

 試合は序盤、両チームとも5点差以内の攻防という緊張感のある展開。第1クォーター残り5分18秒にジョン・ウォールの3ポイントプレーでウィザーズが13-13とすると、ラプターズはデマー・デローザンがフリースロー4本とレイアップで6連続得点を挙げてリードを得る。

 するとウィザーズはブラッドリー・ビールマーチン・ゴータットらが加点していき、再び1ポゼッション差まで詰め寄る。このクォーター残り0.1秒にウォールのプルアップ・ジャンパーが決まり、ウィザーズが24-23と、1点をリード。

 第2クォーター。ウィザーズはベンチ組のイアン・マヒンミやマイク・スコット、タイ・ローソンらが奮起。徐々にリードを広げていくと、ラプターズもデロン・ライトやパスカル・シアカム、ヤコブ・ポートルが応戦し、一進一退のゲームが続く。

 ラプターズはその後、デローザンのダンクとラウリーの3ポインターで徐々にリードを奪っていく。同クォーター残り4分40秒にヨナス・バランチュナスのフリースローで7点差(43-36)をつけるも、ウィザーズはウォール、ビール、オットー・ポーターJr.らが加点。前半は48-47と、ラプターズ1点リードで終える。

高確率なショットでラプターズのオフェンスをけん引したデローザン[写真]=Getty Images

 後半が始まると、ラウリーのアシストからデローザンが2本連続でショットを決めてラプターズが好発進すると、ウィザーズもビールがお返しとばかりに4得点して対抗。それでも、ラウリーの3ポイントシュートが決まるなど、ラプターズがリードする展開で進んでいった。

 しかし、シリーズ王手をかけた一戦は、どちらのチームにとっても“マストウィン”。ウィザーズもそう簡単にはリードを許さず、第3クォーター残り6分44秒にポーターJr.のジャンパーでウィザーズが逆転。その後もリードを奪い合う中、ラプターズが1点リード(79-78)で最終クォーターを迎えることとなった。

 第4クォーター。ウィザーズは序盤にローソンのプルアップ・ジャンパーで逆転すると、ウォール、ケリー・ウーブレイJr.らがショットを決めていく。ラプターズも負けじとポートルやCJ・マイルズ、デロン・ライトといったベンチ陣がつなぎ、ラウリーとデローザンの得点でリードを得る.

 バランチュナスもレイアップやフリースローで加点し、3点差までリードを広げると、残り3分38秒からライトが爆発。ロング3ポインターを皮切りに、レイアップ、フリースローを決めて7連続得点を挙げるなど、ラプターズが12-0のランでウィザーズを撃破。最終スコア108-98とし、ラプターズがシリーズ突破で王手をかけた。

終盤にラプターズを加速させた立て役者は、ライトだった[写真]=Getty Images

第6戦でシリーズ決着を狙うデローザン

 ラプターズはデローザンがゲームハイの32得点に5アシスト、ラウリーが17得点10アシスト3スティールと続き、バランチュナスが14得点13リバウンド2ブロック。ベンチからはライトが18得点5リバウンド、ポートルが9得点、マイルズが8得点をマーク。

 敗れたウィザーズでは、ウォールが26得点9リバウンド9アシスト3ブロック、ビールが20得点、ゴータットが10得点12リバウンド。ベンチスタートのウーブレイJr.が14得点を記録するも、シリーズ3敗目を喫した。

 殊勲の活躍を見せたデローザンは、試合後の会見で「今夜の僕らは全員、オフェンス面でもディフェンス面でも、できる限りのことをコート上で見せることができたと思う。チームメート全員がステップアップした。特にデロン(・ライト)の活躍が大きかったね」と振り返った。また、試合終了直後のインタビューでは「できるならば、もうここに戻ってきたくはないね」と、第6戦でシリーズに決着をつける意気込みを語っていた。

 「俺たちはまるで、こっそりと試合から離れていったかのように感じる。彼らはゲーム終盤、貴重なショットを何本も決めていた」と語ったのはウォール。特にライトについて「彼が10得点か15得点を挙げると、彼らは10試合のうち9勝くらいしてる。彼らがスモール・ラインナップを形成するときは、彼こそが大きなカギとなっている」と続けた。

 ラプターズがシリーズ決着をかけて戦う第6戦は、28日(同27日)に敵地キャピタル・ワン・アリーナで行われることとなる。後がないウィザーズが、ホームで勝利し、逆王手をかけることができるのか。プライドを懸けた両チームの戦いに注目だ。

トリプルダブル級の成績を残すも、シリーズ3敗目を喫したウォール。ホームの第6戦で勝利なるか?[写真]=Getty Images

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