2018.04.26

先発全員が2ケタ得点を挙げたロケッツがウルブズを下し、ウエスト準決勝へ!

24得点12アシストでロケッツ勝利に貢献したハーデン[写真]=Getty Images
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後半に入って加速し、ウルブズを振り切る

 4月26日(現地時間25日)、ヒューストン・ロケッツ(3勝)とミネソタ・ティンバーウルブズ(1勝)のシリーズ第5戦が、ロケッツのホーム、トヨタ・センターで行われた。

 第1クォーター。両チームが互いに点を入れ合う展開の中、残り35.2秒にアンドリュー・ウィギンズが3ポイントプレーを成功させたアウェーのウルブズが逆転に成功。1点リードの26-25でこのクォーターを終える。

 第2クォーターに入っても、両チームによるスコアリングバトルが続く。そんな中、ウルブズはカール・アンソニー・タウンズジミー・バトラージェフ・ティーグといった先発陣だけでなく、ジャマール・クロフォードデリック・ローズも得点を重ねて、残り6分25秒にロケッツから10点のリード(47-37)を奪う。

 ロケッツはトレバー・アリーザエリック・ゴードンのショットなどで残り3分22秒に1点差(50-51)まで追い上げた。それでも、後がないウルブズはタウンズとティーグのショットで再び引き離し、59-55の4点リードで試合を折り返す。

 しかし、第4戦の第3クォーターに50得点を奪ったロケッツが、この試合でも自慢のオフェンス力を見せ付ける。同クォーター序盤にジェームズ・ハーデンPJ・タッカーの連続3ポイントシュートとクリス・ポールのジャンパーで一気に逆転(65-61)すると、クリント・カペラやアリーザらの得点もあり、徐々にリードを広げていく。

キャリア4年目、23歳のカペラはこの日、26得点15リバウンドの大暴れを見せた[写真]=Getty Images

 残り4分9秒にアリーザの3ポインターで2ケタリードを奪うと、最大15点差をつけた。負けられないウルブズは、同クォーター最後をウィギンズの4連続得点で締めくくり、何とか11点ビハインド(74-85)まで詰め寄る。

 ところが、第4クォーター最初の2分を5-0としたロケッツはオフェンスの手を緩めず、ウルブズは14点差にするのがやっとという状況。残り3分19秒にはカペラのレイアップで19点差(113-94)へ拡大し、ウルブズは万事休す。最終スコア122-104とし、ロケッツが4勝1敗でウルブズを退けた。

ハーデンはこのシリーズ、自慢のステップバック3ポイントを量産するなど両チームトップの平均29.0得点を記録した[写真]=Getty Images

ロケッツの主軸へと成長した生え抜きビッグマン

 ロケッツではカペラがいずれもゲームハイとなる26得点15リバウンドを挙げる大活躍。さらに、ハーデンが24得点5リバウンド12アシスト2スティール2ブロック、アリーザが16得点、タッカーが15得点、ポールが12得点5リバウンド9アシストをマークし、先発全員が2ケタ得点。ベンチからはゴードンが19得点を残した。

 一方、ウルブズではタウンズが23得点14リバウンド4アシスト、ティーグが17得点7アシスト、ウィギンズが14得点と続き、ベンチスタートのクロフォードが20得点、ローズが12得点をマーク。しかし、大黒柱のジミー・バトラーが8得点と不発に終わった。

 試合後、大暴れを見せたカペラについて「彼の成長は、(周りのアドバイスを)よく聞き、激しい競争をしてきたからなんだ。本当にすばらしい」と称賛。ウルブズとのシリーズで平均15.8得点14.2リバウンド2.0ブロックをマークした生え抜きビッグマンは、オールスターセンター、タウンズともほぼ互角に渡り合ったと言っていいだろう。

 また、4勝1敗に終わったとはいえ、ウルブズについてこのように語っていた。

 「ミネソタはこのまま終わるチームじゃない。だから俺たちは正しいプレーを遂行しなければならなかったし、そのお陰で彼らを倒すことができたんだ」。

 就任2シーズン目でプレーオフ出場を果たしたトム・シボドーHCは、シリーズを終えて「彼らからは多くを学ぶことができた。私は選手たちのことを誇りに思っている。(就任した2年前から)見事な成長曲線を描き、プレーオフに出ることができた」とシーズンを総括。

キャリア初のプレーオフを終えたタウンズ。まだ22歳のオールスター選手が、今後どこまで成長できるかが楽しみだ[写真]=Getty Images

 「僕たちは14年間もプレーオフに出ることができていなかった。だからこのプレーオフでは(その出場権を獲得するために)必要な経験だった。次のステップへと進みたかったけれどね。今夜は勝利することができなかったけれど、僕らは自分たちに自信を持っている。来年につなげていきたい」とタウンズ。自身初のプレーオフは平均15.2得点13.4リバウンドと不完全燃焼に終わったが、この経験を糧に成長できると期待したい。

 カンファレンス・セミファイナル進出を果たしたロケッツ。次の相手はオクラホマシティ・サンダーとユタ・ジャズの勝者となる。

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