交換要員の筆頭はカナダ出身のウィギンズか?
2004年以来、14年ぶりにプレーオフ進出を果たしたミネソタ・ティンバーウルブズ。今年のプレーオフでは1回戦でヒューストン・ロケッツに1勝4敗と圧倒され、シーズンを終えることとなった。
昨夏、ウルブズはトレードでオールスター選手のジミー・バトラーを獲得し、フリーエージェント(FA)でジェフ・ティーグ、タージ・ギブソン、ジャマール・クロフォードと契約し、戦力アップに成功したのだが、今夏も積極的に補強を行い、さらなる戦力増強を目論んでいる。
先日、ウルブズが誇るオールスターセンター、カール・アンソニー・タウンズがチームに不満を持っているという報道が流れていたが、チーム3番手のオプションとなっているスイングマンのアンドリュー・ウィギンズも同様のウワサがあり、両者がトレード候補となる可能性がある。
そんな中、ウルブズは経験豊富なベテラン選手の獲得を狙っているという。5月21日(現地時間20日)、現地メディア『The Athletic』の記者によると、そのターゲットの1人はデマー・デローザン(トロント・ラプターズ)だという。
「ここ数日、1人の選手の名前が挙がっている。トロントのデマー・デローザンだ。ラプターズはレブロン・ジェームズ率いるクリーブランド・キャバリアーズに3年連続で敗退していることから、デローザンがトレード対象として浮かび上がってきた」。
デローザンはキャリア9シーズンで4度のオールスター出場を果たし、ラプターズのエースとして直近5シーズン連続で平均20得点以上を挙げている。契約は20-21シーズンまで残っているが、まだ28歳と比較的若く、ウルブズは今夏、トレードでデローザン獲得を模索する可能性があるようだ。
そこでウルブズが交換要員として挙げるのは、おそらくウィギンズだろう。バトラーやタウンズ、ティーグがいるウルブズで、ウィギンズはオフェンスの中心としてプレーする機会があまり望めない。
その点、ラプターズであれば、少なくとも今季のウルブズよりも、オフェンス面でチームの中心を担える可能性が高い。ウィギンズはカナダのトロント生まれということもあり、もしもラプターズ加入となれば、ホームのエア・カナダ・センターで大歓迎されることになるだろう。
スラッシャータイプで3ポイントシュートをあまり得意としていない両者。仮にトレードが成立しても、大きな戦力アップになるようには思えないものの、実績ではデローザンが1枚上手で、中距離ジャンパーの精度やフリースローを獲得するスキルも備わっている。