セルティックスに不可欠な筋骨隆々のハードワーカー

　7月20日（現地時間19日）、リーグの情報筋が『Yahoo Sports』に伝えたところによると、マーカス・スマートがボストン・セルティックスに残留することになったようだ。

　同メディアによると、今夏制限付きフリーエージェント（FA）だったスマートは、セルティックスと4年5,200万ドル前後の契約に合意したと報じている。

Welcome back, @smart_MS3 ☘️ pic.twitter.com/WoESnLR7rU

— Boston Celtics (@celtics) July 19, 2018

　キャリア4年目となった昨季、スマートは54試合（うち先発は11試合）に出場し、平均29.9分10.2得点3.5リバウンド4.8アシスト1.3スティールをマーク。右手の負傷により、3月中旬から1か月以上も戦線離脱していたが、プレーオフのファーストラウンド、ミルウォーキー・バックスとの第5戦から復帰。

　スマートは復帰戦で9得点5リバウンド4アシスト3ブロックをマークして勝利に貢献して見せた。フィラデルフィア・セブンティシクサーズとのカンファレンス・セミファイナルでも、シリーズに決着をつけた第5戦で14得点6リバウンド6アシスト3スティール。試合終盤にフリースローをミスしたものの、直後のスローインでシクサーズ逆転の望みを絶つ値千金のスティールを決めてシリーズ突破に貢献した。

　プレーオフではクリーブランド・キャバリアーズとのカンファレンス・ファイナル第7戦まで戦い、スマートは平均29.9分9.8得点3.7リバウンド5.3アシスト1.7スティールを残した。筋骨隆々の肉体と頑強かつ俊敏なフットワークでディフェンスやルーズボール、リバウンドに跳び込むなど献身的なプレーが光った。

ルーズボールやリバウンドへ積極果敢に跳び込み、チームに勢いを持ち込むのがスマートの真骨頂[写真]=Getty Images

　今季からスマートは年俸1,000万ドル以上を受け取ることになる。まだ24歳と若いことから、オフェンス面、特にショットの精度を高めることが求められてくるだろう。

　というのも、スマートは昨季までのキャリア4シーズンでフィールドゴール成功率が1度も40.0パーセントを超えたことはなく、3ポイントシュート成功率でも34.0パーセントを超えたシーズンがないからだ。持ち前のハッスルプレーだけでなく、高精度なショットを身に付けることができれば、選手として大きなレベルアップを遂げることができるに違いない。

　セルティックス残留が決まり、「僕はこの町を愛しているし、このチームが大好きだ」と語ったスマート。今季もセルティックスのユニフォームを身にまとい、攻防両面でチームに勢いを持ち込むプレーで勝利に貢献していくはずだ。