2018.09.18

レブロン・ジェームズは新天地レイカーズでもレジェンドになれるのか?

いよいよ“レイカーズ版レブロン”が始動する[写真]=Getty Images
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「来たばかりの選手がレジェンド入りすることはできない」とシャック

 昨季までのキャリア15シーズンで優勝3度、シーズンMVP4度、ファイナルMVP3度というすばらしい実績を引っ提げて、レブロン・ジェームズは今夏ロサンゼルス・レイカーズへと移籍した。

 現時点でレブロンは、歴代7位となる3万1,038得点、歴代11位の8,208アシスト、フィールドゴール成功数で歴代7位の1万1,280本、フリースロー成功数で歴代9位の6,862本を記録しており、すでに歴代有数のレジェンドと言っても過言ではない。

2016年にキャブスを初優勝へと導き、自身3度目の優勝を飾ったレブロン[写真]=Getty Images

 リーグ最強プレーヤーとしての称号を欲しいままにしているレブロンは、レイカーズで自身4度目、そしてフランチャイズ通算17度目の優勝をもたらすことが期待されている。

 そんな中、レイカーズ在籍時に3連覇(2000年から02年)の立て役者となったシャックことシャキール・オニール(元レイカーズほか)が、現状のレブロンに対して自身の見解を述べていたので紹介したい。

 9月15日(現地時間14日)、シャックはレイカーズのオフィシャル・ポッドキャストに出演し、レブロンがレイカーズのフランチャイズにおいてもレジェンドなのかという話の中で、こう語っていた。

 「待ってくれ。冗談だろ? 俺はレブロンのことを悪く言うつもりはない。彼はすばらしい選手だからな。だがここに来て1年も経っていない選手がその中に入ることなんてできないだろ。いいか、(レイカーズでプレーしてきた選手には)マジック(アービン“マジック”ジョンソン/元レイカーズ)、ウォージー(ジェームズ・ウォージー/元レイカーズ)、コービー(・ブライアント/元レイカーズ)、ジェリー・ウェスト、エルジン・ベイラー(共に元レイカーズ)、ウィルト・チェンバレン(元レイカーズほか)たちがいるんだぜ。(このフランチャイズには)すごい数のレジェンドがいるんだ」。

 レイカーズにはこのほかにも、カリーム・アブドゥル・ジャバーやゲイル・グッドリッチ(共に元レイカーズほか)など数多くのレジェンドがいることから、「まだ1試合もプレーしていない選手をこの中に入れるのはおかしいだろ」というのがシャックの見解のようだ。

2000年にシャック(右)とコービー(左)が初優勝し、祝福に駆け付けたマジック(中央)[写真]=Getty Images

 16年にフランチャイズ史上初の優勝をもたらしたクリーブランド・キャバリアーズ、2連覇(12、13年)を果たしたマイアミ・ヒートであれば、レブロンは間違いなくレジェンドだ。しかしレイカーズでは、まだ何も達成できていないということなのだろう。

必須条件はコービーが語った「チャンピオンシップを勝ち取ること」か?

 レブロンがレイカーズという歴史あるフランチャイズでもレジェンドとなるには、やはりチームを優勝へ導くことが必要不可欠な要素と言っていい。

 8月下旬に”The Rich Eisen Show”へ出演したコービーが、シンプルながら的を射た言葉を発していたので紹介したい。

 「僕のファンならば、勝利することを好むはず。そして彼らはレイカーズファンなんだ。僕の身体にはパープル&ゴールドの血が流れてる。それが何よりも大事なことだ」。

2009年。自身が中心となったチームで初優勝を飾り、喜びを爆発させたコービー[写真]=Getty Images

 シャックと共にレイカーズ3連覇の立て役者となったコービーは、09、10年に自身を中心としたチームで2連覇を成し遂げ、通算5度の優勝を勝ち取った。やはりレイカーズというフランチャイズの中で、レブロンがその名を刻むためには、優勝することがマストなのだろう。コービーはこう続けた。

 「僕は幼い頃からレイカーズのファンであり、それは今後も変わらない。大事なのはチャンピオンシップを勝ち取ることなんだ。ファンもきっと、そう考えてくれるさ」。

 今夏レイカーズと4年契約を結んだレブロン。さすがに今季優勝することはハードルが高すぎるだろうが、抜群のリーダーシップを発揮し、ヤングコアの成長を促進させ、チームケミストリーが醸成されれば、今後4年以内に優勝することは決して不可能ではないはず。

 シャックやコービーをはじめとするレイカーズのレジェンドたち、そして2010年以来の優勝を待ちわびている世界中のレイカーズファンは、“その時”が来ることを心待ちにしているに違いない。

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