2018.10.14

プレーヤーランキング TOP50、トップ3はレブロン、デュラント、カリー/NBA2018-19開幕特集②

トップ3は1位から順にレブロン(中央)、デュラント(左)、カリー(右)となった[写真]=Getty Images
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世界最高のプロバスケットボールリーグ、NBAの2018-19シーズンが10月17日(現地時間16日)に幕を開ける。82試合という約半年におよぶレギュラーシーズンを前に、バスケットボールキングではカンファレンス プレビューや注目チーム、プレーヤーランキングなどをお届けしていく。

NBA2018-19シーズン開幕特集②
『Sports Illustrated』によるプレーヤーランキングTOP50

 第2回では、『Sports Illustrated』が選出したプレーヤーランキングのトップ50を紹介していきたい。このランキングは『Basketball-Reference』をはじめ、『NBA.com』や『ESPN.com』、『Cleaning the Glass』、『Synergy Sports』といった豊富なデータから導き出されたものとなっている。新シーズンを前に現地メディアが選んだ上位50選手とは? ここでは50位から10名ずつ、5つに分けて紹介していこう。
※チーム名は略称、選手の所属先は現地時間10月13日現在

■プレーヤーランキング TOP50~41
50.デビン・ブッカー(サンズ)
49.エリック・ゴードン(ロケッツ)
48.ロバート・コビントン(シクサーズ)
47.ジェイレン・ブラウン(セルティックス)
46.アンドレ・ドラモンド(ピストンズ)
45.ゴラン・ドラギッチ(ヒート)
44.ギャリー・ハリス(ナゲッツ)
43.ディアンドレ・ジョーダン(マーベリックス)
42.オットー・ポーターJr.(ウィザーズ)
41.ブレイク・グリフィン(ピストンズ)

セルティックスはスターター候補全員がTOP50入り

 今季イーストの優勝候補筆頭のセルティックスは、47位に入ったブラウンだけでなく、ジェイソン・テイタムゴードン・ヘイワードアル・ホーフォードカイリー・アービングが上位50人にランクイン。今回のランキングTOP50で5選手が選出されたチームはセルティックスのみと、リーグ屈指の戦力を誇っていると言っていい。

 また、ポーターJr.やハリスなど、オールスターには選ばれたことがない選手も入っていることから、これまでの実績だけでなく“現在の実力”を加味した評価になっていることがわかる。

5人全員がトップ50に入ったセルティックス(左からテイタム、ブラウン、カイリー、ヘイワード、ホーフォード)[写真]=Getty Images

■プレーヤーランキング TOP40~31
40.マルク・ガソル(グリズリーズ)
39.ジェイソン・テイタム(セルティックス)
38.スティーブン・アダムズ(サンダー)
37.ポール・ミルサップ(ナゲッツ)
36.マイク・コンリー(グリズリーズ)
35.クリント・カペラ(ロケッツ)
34.ドノバン・ミッチェル(ジャズ)
33.CJ・マッカラム(ブレイザーズ)
32.ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ)
31.ケビン・ラブ(キャバリアーズ)

オールスター未選出の実力派がそろう

 グリズリーズから主軸の2人がランクイン。コンリーはオールスターに選出されたことはないものの、司令塔としてゲームコントロールに優れているだけでなく、得点力も備わっている。リーダーシップもすばらしく、リーグの中で過小評価されている選手の1人。

2年ぶりのプレーオフ返り咲きを目指すグリズリーズの司令塔コンリー(左)と大黒柱ガソル(右)[写真]=Getty Images

 また、トップ40には昨季の新人王争いをしたテイタムとミッチェルがランクイン。2年目を迎える今季、さらなる成長を見せることができれば、オールスター選出も決して夢ではないだろう。サンダーの用心棒アダムズ、技巧派スコアリングガードのマッカラムもオールスター選出経験はないものの、所属チームにおいて確かな存在感を発揮している実力者である。

■プレーヤーランキング TOP30~21
30.デマー・デローザン(スパーズ)
29.ドリュー・ホリデー(ペリカンズ)
28.クリス・ミドルトン(バックス)
27.ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)
26.ベン・シモンズ(シクサーズ)
25.ゴードン・ヘイワード(セルティックス)
24.ジョン・ウォール(ウィザーズ)
23.カイル・ラウリー(ラプターズ)
22.クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)
21.ラマーカス・オルドリッジ(スパーズ)

昨季の新人王シモンズが26位、ホリデーやミドルトンにも注目

 デローザンやウォール、ラウリーにトンプソン、オルドリッジとオールスターの常連組が入る中、昨季急成長を遂げたホリデーやバックスでヤニス・アデトクンボに次ぐ2番手のミドルトンがランクイン。両者とも攻防両面で活躍することができる好選手だ。特にホリデーは、昨季オールディフェンシブファーストチームに選出された実績が光る。

 また、昨季の新人王シモンズが26位にランクイン。208センチの長身ポイントガードはアウトサイドシュートの精度を磨く必要があるものの、恵まれたサイズを駆使して平均トリプルダブル級の成績を残すことができ、ゲームに大きなインパクトを与えることができる点はやはり魅力。

2年目を迎えるシモンズ。今季はオールスター選出とイースト制覇を目指し、シクサーズをけん引していく[写真]=Getty Images

■プレーヤーランキング TOP20~11
20.ビクター・オラディポ(ペイサーズ)
19.カール・アンソニー・タウンズ(ウルブズ)
18.ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
17.カイリー・アービング(セルティックス)
16.アル・ホーフォード(セルティックス)
15.デイミアン・リラード(ブレイザーズ)
14.ルディ・ゴベア(ジャズ)
13.ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)
12.カワイ・レナード(ラプターズ)
11.ポール・ジョージ(サンダー)

リーグ屈指の万能戦士が複数ランクイン

 セルティックスをけん引するカイリーとホーフォードがランクインする中、ゴベアが14位にランクイン。オールスター未選出の選手としては最高位となった。昨季は56試合のみの出場となったものの、ディフェンス面における影響力は絶大で、ジャズを語るうえで不可欠な選手。昨季の最優秀ディフェンシブプレーヤーは、今季長期欠場さえなければオールスター初選出が濃厚だろう。

 ここではオラディポをはじめ、レナードやジョージなど、攻防両面でインパクトを残すことができる“2wayプレーヤー”が複数ランクイン。また、キャリアをとおして平均15得点以上を記録したことがないグリーンは13位。全ポジションの選手をガードでき、司令塔役もこなせる驚異の万能性は、リーグの中でも抜きん出ていると言っていい。

類まれな万能性を誇るグリーンは、オールラウンダーが多いNBAの中でも希少な存在[写真]=Getty Images

■プレーヤーランキング TOP10~1
10.ジミー・バトラー(ウルブズ)
9.ジョエル・エンビード(シクサーズ)
8.クリス・ポール(ロケッツ)
7.ラッセル・ウェストブルック(サンダー)
6.ヤニス・アデトクンボ(バックス)
5.アンソニー・デイビス(ペリカンズ)
4.ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)
3.ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
2.ケビン・デュラント(ウォリアーズ)
1.レブロン・ジェームズ(レイカーズ)

並みいるライバルたちを上回ったレブロン

 ロケッツからポールとハーデン、ウォリアーズからカリーとデュラントがランクイン。ウォリアーズはグリーンとトンプソンを加えた“オールスター・カルテット”がいずれも22位以内に入った。今夏に加入したオールスターセンター、デマーカス・カズンズは68位ではあるものの、これはあくまでアキレス腱断裂からリハビリ中のため。健康を取り戻せばリーグ全体でも20位前後には入る実力者であることを考慮すると、恐ろしい限りだ。

昨季のシーズンMVPハーデンは4位にランクイン。今季ファイナルを制することができればトップ3入りも夢ではない[写真]=Getty Images

 そんな中、キャリア16シーズン目を迎えるレブロンが1位に君臨。33歳ながら、いまだに攻防両面でリーグトップレベルを誇っており、チームメートを向上させて所属チームに幾度も勝利をもたらしてきた実績は申し分ない。レイカーズで現役最高と称されるリーダーシップを発揮し、2013年を最後に遠ざかっているプレーオフへと導くことができるのか。今季最も注目すべき選手なのは間違いない。

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