2018.10.25

ペリカンズの大黒柱アンソニー・デイビスは世界で2番目のベストプレーヤーなのか?

今季は3試合を終えて平均30.3得点13.0リバウンド5.3アシストを記録中のデイビス[写真]=Getty Images
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今季は主要5部門で自己最高ペースを記録中、チームも3戦無敗と絶好調!

 今季開幕前、「僕は世界でもベストなプレーヤー」と口にしていたニューオーリンズ・ペリカンズの主砲アンソニー・デイビス

 キャリア7シーズン目を迎え、その言葉が正しかったかのように、デイビスは開幕から絶好調で、チームもここまで3戦無敗とすばらしい戦績を残している。

ロケッツとの開幕戦。デイビスはウエストの優勝候補相手にゲームを支配してみせた[写真]=Getty Images

 デイビスはヒューストン・ロケッツとの開幕戦でいずれもゲームハイとなる32得点16リバウンド3ブロックに3スティール、さらにはキャリアハイの8アシストを奪うパフォーマンスで昨季リーグトップの65勝を挙げた強豪を一蹴。

 続くサクラメント・キングス戦では25得点10リバウンド6アシスト2スティール2ブロックと、この試合でもオールラウンドな成績。チームは6割に迫るほど高確率なショットで149得点を奪い、圧勝してみせた。

 そしてロサンゼルス・クリッパーズ戦ではいずれもゲームハイとなる34得点13リバウンド5ブロックと大暴れ。第4クォーターでクリッパーズが点差を縮めてきた場面でダンク、3ポインターなど、相手チームを引き離す貴重な得点も挙げて勝利の殊勲者に。

 開幕3試合を終えて、デイビスは平均35.3分30.3得点13.0リバウンド5.3アシスト2.0スティール3.3ブロックと驚異的な成績を残している。主要5部門すべてにおいて自己最高のペースとなっているだけでなく、フィールドゴール成功率(59.3パーセント)、3ポイント成功率(75.0パーセント)、フリースロー試投数(平均11.3本)もキャリアハイの数字を記録中である。

 ロケッツ戦を終え、『NBA on TNT』のチャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズほか)はデイビスのプレーを絶賛。「2番目のベストプレーヤーはニューオーリンズにいる。アンソニー・デイビスだ。この男は本当にすごいやつだ。(ロケッツ戦を見て)俺の考えは変わった」と語った。

伝説の巨人ジャバー以来の快挙を達成したデイビスがMVP候補に浮上

 ちなみに、デイビスは今季3試合連続で25得点10リバウンド以上をマークしているのだが、昨季も開幕から3試合連続で同様の成績を残していた。デイビスの実力を考えれば特別驚くようなことではないかもしれないが、この記録はそう簡単に残せるものではなかった。

デイビスが記録したスタッツは、40年以上前に残したジャバーの業績に匹敵するものだった[写真]=Getty Images

 『ESPN Stats & Info』‏によると、2シーズン連続で開幕から3試合連続で25得点10リバウンド以上を挙げた選手は1970年代までさかのぼるという。

 これを達成したのは、バスケットボール殿堂入りし、NBA歴代1位の3万8,387得点を挙げたカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)。218センチの長身から放たれる“スカイフック”を武器に活躍してきたジャバーは、ミルウォーキー・バックス在籍時に3シーズン連続(70-71から72-73シーズンまで)で達成していた。

 インサイドのポストプレーや力強いフィニッシュに加え、ドライブも難なくこなすだけでなく、ミドルレンジジャンパーや3ポイントでも得点できるデイビス。今季はパサーとしてチームメートの得点機会をクリエートするなど大車輪の働きを見せている。

 このペースで支配的な活躍を続けていくことができるならば、デイビスが今季のMVP筆頭候補に浮上しても決しておかしくはない。そしてもしこのままの勢いでMVPを獲得できた場合、デイビスにはレブロン・ジェームズ(レイカーズ)に次ぐ“世界で2番目のベストプレーヤー”という称号が与えられるのではないだろうか。

存在感を増し続けるデイビス。リーグ最強ビッグマンのプレーから目を離してはならない[写真]=Getty Images

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