「若手が次のステップに到達するのを手助けできる選手」とブランドGMは絶賛

　11月14日（現地時間13日）、フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、新加入選手の入団会見を行った。

Country music for the shoot, of course. @JimmyButler | #HereTheyCome pic.twitter.com/4aHTe6ucW4

— Philadelphia 76ers (@sixers) November 13, 2018

　シクサーズは13日（同12日）にミネソタ・ティンバーウルブズとのトレードが成立し、オールスター選出4度を誇るオールラウンダーのジミー・バトラーと、キャリア2年目のセンターであるジャスティン・パットンをロースターに加えることに成功。

　バトラーは自身3チーム目となるシクサーズでプレーすることについて、「ものすごく楽しみにしている」と語り、現状についてこう語った。

　「このチームのロースターが、バスケットボールをどうプレーすべきかわかっているのならば、コートに出てもすべてがうまくいくだろう。私はこのチームの誰かがイライラしたりするとは思っていない」。

　会見に同席したエルトン・ブランドGMはバトラー獲得によって、シクサーズがチャンピオンシップを勝ち取ることができるとコメントしている。

　「我々にはチャンピオンシップを勝ち取るビジョンがある。そうするためには（バトラーのような）スーパースターを獲得することが重要だった。若く才能あふれる選手たちがチャンピオンシップに到達するべく、次のステップへ進むための手助けができる選手が必要だったんだ」。

ブランドGM（左）はバトラー（右）がヤングタレントを次のレベルへ引き上げることができると期待している[写真]=Getty Images

新ビッグ3で「チャンピオンシップを勝ち取ることができる」と語ったバトラー

　ウルブズではチームメートやフロントに対して挑発的な行為や発言で話題を集めていたが、バトラー本人は「もし選手が私に問題があると感じたのであれば、そのことを言ってくれるはずだ。私は自分のことを悪いチームメートだとは思っていないが、人々がそう言いたかったんじゃないかな。私はすばらしい人間性を持っていると思う。ここで新しいチームメートたちにこれから示していくさ」と自信満々に答えている。

　ブランドGMもバトラーのかつてのチームメートやコーチ、エグゼクティブやチームスタッフと話をしてきたことを明かした。

　「ロッカールームで、彼らはバトラーのことが大好きなんだ。コートに入ると、彼はチームメートたちに多くのことを要求する。それは彼がゲームに勝ちたいからなんだ。私はそれに対処できるし、この組織、選手たちもそう。彼らは勝ちたがっているからね。だから（トレードの）引き金を引くのは簡単だったよ」。

　シクサーズではリーグ屈指のビッグマンであるジョエル・エンビード、そして208センチの長身ながらポイントガードをこなす昨季の新人王ベン・シモンズと共に“ビッグ3”を形成することとなる。バトラーは言う。

　「私は（ビッグ3という）響きが好きなんだ。間違いなくチャンピオンシップを勝ち取ることができると思う。それこそ我々がプレーする理由なのさ」。

　ボールシェアについて疑問を投げかけられたものの、「それは問題にはならないと思う。私はボールをシェアすることにたけているし、オフボールの動きについても優秀だと思っている。我々は最も良い方法を探し出すことができるさ」と続けた。

バトラーは早ければ日本時間15日のマジック戦でシクサーズデビューを果たすことになりそうだ[写真]=Getty Images

　バトラーについて、エンビードは 「彼はオールスター選手で、ディフェンスを強みとして成長してきた。僕らのチームはディフェンスがベースだから、彼はうまくフィットできると思う」とコメントしており、シモンズも「ジョー（エンビード）も僕も、負けるのが大嫌い。負けたら腹が立つんだ。だから、ジミーとは考え方が近いと思う」と話しており、競争心あふれる“ビッグ3”として激しいプレーを見せてくれると期待できる。

　シクサーズは今季15試合を終えて9勝6敗。レギュラーシーズンはまだ60試合以上を残しており、4月中旬に幕を開けるプレーオフまでにチームケミストリーを再構築し、万全の態勢でポストシーズンを迎えることはできるはず。

　新天地でプレーするバトラーの一挙手一投足に注目していきたい。