強烈なダンクを皮切りに速攻、3ポイントなど随所に“らしさ”を見せたカズンズ
1月19日(現地時間18日)、2連覇中の王者ゴールデンステイト・ウォリアーズがロサンゼルス・クリッパーズのホーム、ステープルズ・センターへ乗り込んだ。
この日、6連勝中のウォリアーズに強力な助っ人が鮮烈デビューを果たした。昨年1月下旬に左足のアキレス腱断裂のため、約1年間のリハビリを要したオールスターセンター、デマーカス・カズンズである。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラント、ドレイモンド・グリーンと共にスターターとして出場したカズンズは、試合序盤にデュラントとのピック&ロールから豪快なワンハンドダンクをたたき込んで早速シャウト。約1年プレーできなかったうっぷんを晴らすあいさつ代わりのプレーに、会場をはじめ、ウォリアーズのベンチ陣も大喜び。
この日カズンズは15分3秒のプレータイムでファウルアウトしたものの、3本の3ポイント成功を含む14得点に6リバウンド3アシスト1スティール1ブロックを記録。グリーンとの連係やインサイドでパワフルなプレーを見せるなど、デビュー戦としてはまずまずの結果を残した。
ゲームは前半を終えてウォリアーズの1点リードと接戦だったものの、後半に入ってクリッパーズを突き離したウォリアーズが最終スコア112-94で勝利を収めて7連勝を飾った。
「まだダンクできることがわかって良かった。いい感じだったよ」と試合後に『ESPN』へ語ったカズンズ。今季初得点をダンクで決め、第3クォーター序盤にはファストブレイクでコートを駆け抜けてレイアップを放り込むなど、カズンズはコート上でインパクトを与えることに成功。
「今夜の彼は最高だったね」と語ったのは、カズンズの今季初得点を演出したデュラント。すると「彼は3ポイントラインからプレーメイクしていたし、ランニングプレーやスクリーンのセットもできていたと思う。彼は15分の中で14得点6リバウンドと、自分自身のプレーをしていたね。これが25分になれば、簡単に20得点10リバウンドを残せるんじゃないかな。今後もどんどん調子を上げていってほしいね」と続けて、新たなチームメートの活躍を祝福している。
「今日はまるで、クリスマスを楽しむ子どものような気分だった。(復帰まで)長い道のりだったからね。たぶん今夜は俺の人生で最高の1日に入るね」とカズンズは語り、キャリア9シーズン目をスタート。
カズンズ復帰によって、5人のオールスターによる超豪華スターターを形成したウォリアーズ。2000年から02年にかけてロサンゼルス・レイカーズが達成して以来、初となる3連覇に向けて上々の滑り出しを見せたと言っていいだろう。