2019.01.28

ルー・ウィリアムズがキャリア14年目で初トリプルダブル「お祭り気分に浸るだろうね」

通算903試合目にしてトリプルダブルを達成したウィリアムズ[写真]=Getty Images
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初のトリプルダブルを約26年ぶりの快挙で飾ったウィリアムズ

 1月26日(現地時間25日)に行われたシカゴ・ブルズ戦。ロサンゼルス・クリッパーズが誇るシックスマン、ルー・ウィリアムズがベンチスタートながらゲームハイの31得点に10リバウンド10アシストの大活躍を見せ、クリッパーズを106-101で勝利へと導いた。

 キャリア14シーズン目のウィリアムズはこの日、初のトリプルダブルを達成。『Elias Sports』によると、通算903試合目でトリプルダブルを達成したことで、ザック・ランドルフ(サクラメント・キングス/973試合)に次ぐ最も長い期間を要した選手になったという。

 それだけに、ウィリアムズも「今日は特別な日になったね。これが僕のキャリアでは初めてのトリプルダブルなんだから。きっとお祭り気分に浸るだろうね。もう最高さ」と『AP』へコメントし、喜ばずにはいられなかったようだ。

 この試合を終えた時点で、ウィリアムズはキャリア平均14.0得点2.2リバウンド3.2アシスト。最優秀シックスマンに2度輝いたウィリアムズは、ボールを保持しつつも、主にインスタントスコアラーとして活躍してきた。そのため、リバウンドがトリプルダブル達成のためのカギとなった。ウィリアムズは言う。

 「僕がプレーするうえで、リバウンドは特に求められるものではなかった。それもあって、これまで僕がトリプルダブルを記録することはなかったんだ。ほとんどのリバウンドはビッグマンたちに譲ってきたからね。僕は落ちてきたボールをバウンドさせて彼らに取らせてきたのさ」。

 ウィリアムズ自身は「ただプレーしていただけ」と語っていたものの、221センチのビッグマン、ボバン・マリヤノビッチには感謝しているという。

 「(トリプルダブルを達成できた要因として)1人挙げるとすれば、ボバンかな。第4クォーター残り5分くらいに教えてくれたんだ。『ボバン、君には感謝してる。でもきっと俺にまたちょっかいだしてくるんだろ』って感じだった。今夜は本当に楽しかったよ」とウィリアムズが振り返った。

司令塔役も務めながら攻防両面で大活躍したウィリアムズ[写真]=Getty Images

 なお、ウィリアムズはベンチスタートながら30得点超えで初のトリプルダブルを達成している。これまで、ベンチスタートながら30得点超えのトリプルダブルを達成した選手というのはあまりいなかった。

 『Elias Sports』によると、直近でウィリアムズと同様の条件でトリプルダブルを記録したのはデトレフ・シュレンプ(元シアトル・スーパーソニックスほか)。インディアナ・ペイサーズ在籍時の1993年2月14日(同13日)に行われたミルウォーキー・バックス戦で、シュレンプは34得点12リバウンド10アシストをマーク。

 ドイツ出身のシュレンプは、206センチの高さとオールラウンドなスキルを併せ持ち、キャリア16シーズンで平均13.9得点6.2リバウンド3.4アシストを記録。オールスター選出3度に加えて最優秀シックスマン賞を2度獲得しており、92-93シーズンにはトリプルダブルを4度達成していた。

シュレンプはペイサーズやソニックスで万能型フォワードとして活躍した[写真]=Getty Images

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