2019.02.13

絶好調サンダーのけん引役ウェストブルックとジョージがNBA史上初の快挙達成!

今年のオールスターに選出されたウェストブルック(右)とジョージ(左)[写真]=Getty Images
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史上最長となる10試合連続トリプルダブルに到達したウェストブルック

 2月12日(現地時間11日)、オクラホマシティ・サンダーはホームのチェサピーク・エナジー・アリーナにポートランド・トレイルブレイザーズを迎えて一戦を交えた。

 サンダーは前半からショットが好調で、チーム全体でフィールドゴール成功率56.0パーセントを残して68-49とブレイザーズを圧倒。エースのポール・ジョージが21得点、バックアップのベテラン、レイモンド・フェルトンが15得点をマーク。

 第3クォーター、ブレイザーズのオールスターガード、デイミアン・リラードがこのクォーターだけで13得点をたたき出すなどブレイザーズが33-19と一気に猛追。サンダーとの点差を5点に縮めて最終クォーターを迎える。

アグレッシブに攻め続けたウェストブルック[写真]=Getty Images

 すると今度はジョージがゲームの主役に躍り出る。第4クォーターだけで18得点を奪い、同クォーター中盤以降に2ケタ点差をつけると、そこからはブレイザーズとの点差を9点差以上キープし、サンダーが最終スコア120-111で勝利した。

 この試合で、サンダーはラッセル・ウェストブルックが今季23度目のトリプルダブル(21得点14リバウンド11アシスト)をマークし、1968年にウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)が記録した9試合連続トリプルダブルを突破。NBA史上最長となる10試合連続トリプルダブルを達成。

 ウェストブルックは「俺は正しいやり方でプレーしている。それが俺のやっていること。毎晩(相手チームと)競い合い、自分がやってきたことをコートに残す。何が起ころうとね。俺はコートに出てプレーできることにすごく感謝しているんだ。こうやってプレーできていることは当たり前なことではないからね」と試合後に『AP』へコメント。

 伝説の巨人チェンバレンの記録を超えたことについては「信じられない瞬間なのは間違いないね」と『ESPN』へ語ると、「正直なところ、俺は自分がどれほど多くのことをゲームにもたらすことができるか分かってる。俺にとって、それぞれの試合で起きた瞬間の一つ一つがありがたいんだ。ロッカールームに入って、自分の名前を見るたびに、ありがたいと思ってる。でもこんな記録を樹立することができるなんて、子どもの頃、夢見たことさえなかったよ」と口にしていた。

同一チームの2選手が20得点超えのトリプルダブルを達成したのはNBA史上初!

 なお、この日は8本の3ポイント成功を含むゲームハイの47得点をたたき出したジョージも12リバウンド10アシストを記録し、今季初のトリプルダブル(通算3度目)を達成。

 『NBA.com/Stats』によると、ウェストブルックとジョージはレギュラーシーズンとプレーオフの両方において、1試合に同一チームの2選手が20得点超えのトリプルダブルを達成した初のデュオになったという。

 NBA史上最長となるトリプルダブルの連続記録を打ち立てたウェストブルックについて、サンダーのビリー・ドノバンHCは「彼にとって、最も重要なのは勝利することだと知ってる。それが彼という男なんだ。彼は勝ちたがっている。コート上で数多くのことをもたらす彼がトリプルダブルを連発し、このチームの勝利に大きなインパクトを与えているんだと思う」と語っていた。

 ウェストブルックとジョージというリーグ最高級の超強力デュオが好調を続けるサンダーは、ここ12戦で11勝目と絶好調。12日(同11日)終了時点でウエスタン・カンファレンス3位(37勝19敗)のサンダーは、2位のデンバー・ナゲッツ(38勝18敗)とは1.0ゲーム差、1位のゴールデンステイト・ウォリアーズ(40勝15敗)とは3.5ゲーム差まで迫っている。この調子で勝ち続けることができれば、ウエストトップシード獲得も決して不可能ではないだろう。

2試合連続で45得点以上をたたき出した⑬ジョージ。この日はパサーとしても見事な働きを見せた[写真]=Getty Images

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